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女々しい俺の勇気
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波人が泣くのは女々しいと何回も思ったが、今の俺の方が余程女々しい。
本当に波人は俺の事が好きなのか。一体俺はどうしたいのか。俺自身、何も分からない。
また波人で頭を一杯にしながら帰宅の途をたどる。懺悔の言葉が低回しているまま歩いていると、波人の家が見えた。
5時35分。波人の部活は40分程度で終わるので、波人は家にいるはずだ。
謝ろうという気持ちが生まれ、インターホンに手を伸ばす。
―もう、どうせ嫌われているから良いんじゃないか―
ふと、そんな気持ちが生まれた。でも、波人の事が好きだ。話せなくなるのは嫌だ。それに謝らないのは人としてどうかと思う。もし、嫌われていたとしても謝って嫌われた方がましだ。
深く息を吸って、インターホンを押す。
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