アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
困ったこと。
-
最近困ったことがある。
・・いきなり始めてごめん。でも、聞いてほしい。
俺は、佐々木 圭一。普通の男子高校生だ。
どこにでもいるような学生なんだけど、最初に言ったように最近困ってるんだ。
「はぁー・・いい加減にしてくれよ」
学校帰り、後ろからついてくる足音にため息をつく。
高校は徒歩10分圏内で、一人暮らしをしている。
ここ1ヶ月ぐらい毎日毎日知らない男が俺に着いてきているのだ。
1ヶ月前に気づいただけでもしかしたらもっと前から着いてきていたのかもしれない・・
ぞっとするから考えないでおこう。
この男から逃げるために日々遠回りして、家バレを防いでいる。
スーツの小太りのおっさんで振り向くとにやにやとこちらを見つめている。
まだ家はバレていないらしく、手紙が入っていたり、何かしら怪しいものが届けられたことはない。
話して解決しようと思ったこともあるけど、さすがに2人で話すのは怖いし、
友達に男にストーカーされているから助けてくれなんて言える訳がない。
そんな訳で毎日精神的にも肉体的にも疲れ果てている。
今日は、滅多に通ることのない住宅地の方まで歩いてきた。
家とは正反対にある。男は今日も着いてきている。
いつにも増して早歩きな気がする。
人気はあるからいきなり襲われることはないと信じたい。
向こうが早歩きだとこちらも早歩きを続けなければならない。
いつもより早く疲れ始めている。
(どこか・・入れるところ・・)
辺りを見回すが住宅街のため、周りに入れる建物はない。
やばいな・・と思っているとふと木製の建物が目に入った。
レトロな雰囲気で看板がかかっている。
(・・東雲探偵事務所?探偵なら、もしかしたら助けてくれるかも・・)
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
1 / 7