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舞踏会
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広い広いお城の中の舞踏場。
そこは沢山の貴婦人や紳士、執事などで溢れている。
そこから少し離れたこれもまた広い広いバルコニーの中央にとてもとても綺麗な女性が10人以上もの男性に囲まれていた。
「姫様、僕とダンスを踊って頂けませんか?」
「いやいや!僕と!」
「何を言っているんだ!!僕とですよね?」
「姫様。僕とですよね?」
「ええと・・・・・・・・・(どうすりゃいいんだ?!)」
10人以上もの男性全員に今夜の一番最後のダンスを踊ってくれないかとせがまれる。
(ああ、もう・・・・・・。こんな事になるんだったら引き受けなきゃよかった・・・・・・。
それに・・・・・・・・・
姫なんかじゃなーーーい!!!)
俺は男でprincessではなくprinceだ。
でも今はこの国の「プリンセス」なんだ。
事の発端は今朝・・・
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