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三日目 Last dance⑦
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え・・・なに・・・?怖い・・・・・・・・・。
アインさんのただならぬ雰囲気を見て、逃げなくては危ないと思うのだが、何故か動けない。
しかもなぜこんなにも怒っているのか分からない。
「アインさん?」
怖いが身体は動かないし、どうにか落ち着かせる様に話しかける。
「・・・・・・なんで・・・アイツなんだ。」
先程と同じ言葉。しかもアイツって誰だ?
「あの・・・・・・アイツって・・・・・・・・・。」
「ガクだよ!何でアイツを婚約者に選んだ?!俺の家に調査まで来たくせに!急に帰ってきたアイツを選ぶんだ?!」
え・・・・・・・・・・・・あ。そう言う事か。
んでもな・・・・・・そんなこと言われても姉さんじゃないからわからないし。
「あ、あの・・・えっと・・・・・・その事はすみません。でも、む、昔にガクと約束していて・・・・・・それで、あの・・・・・・。わ、私はその約束を忘れられたと思っていて・・・あ、でも勘違いだったって分かって・・・・・・それで。あの・・・すみません。」
どうにかさっきの姉さんとガクの会話を思い出し、それっぽい事を言って諦めてもらおうと話しをする。
「あ?・・・・・・約束?・・・・・・・・・んなもん知るかっ!」
「あ、あの・・・?アインさん?」
アインさんがジリジリと俺に迫ってくる。
「顔合わせる度に喧嘩してたお前らがまさかそんな約束してたなんてな・・・・・・。」
「あ・・・・・・・・・えっと・・・・・・・・・」
いつもの優しいアインさんでは想像も出来ない冷たい顔と声を出しながら・・・・・・・・・
「そんな約束しるかっ!俺はずっとずっと貴女の事が好きだったんだ!やっとアイツが留学して、貴女の事を手に入れられると思ったのに・・・・・・。もう、こうなったら力ずくで手に入れる。」
後ず去っていた俺の背中に廊下の壁が当たった。
ヤバイっ!!!逃げないと!
本能でそう思いどうにか抜け出し、何処かの部屋に隠れようと走り出したのだが・・・・・・
「イッタイ!!」
ヒールだったのを忘れていたため足を抉いてコケた。
あぁ、もう。終わったな・・・・・・。誰か助けてください。
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