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三日目 Last dance⑭
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風呂場に連れてきてもらった。
「ありがとう。降ろしていいよ。」
ルイはコクッと頷き、俺を降ろしてくれたのだが、
「いっ!」
足を抉いていたのを忘れていたから抉いた足から床についてしまい、激痛が走り床に倒れそうになる。
「カイト?!」
ルイが支えてくれたおかげで新しい傷は作らなくて済んだ。
「ご、ごめん。ありがとう。」
「いや・・・・・・ちょっと失礼します。」
「へ?・・・・・・わっ!」
ルイが俺のドレスの裾をガバッと持ち上げた。
「っ!・・・・・・これ」
「え、ああ。アインさんから逃げる時に抉いちゃって・・・・・・結局逃げられなかったけど・・・・・・。」
俺もちゃんと見ていなかったから分からなかったけど、凄く腫れている。
こんなに腫れていればそりゃ痛いわ。
抉いた本人の俺は「やっちゃったなー。」くらいにしか思っていないけどルイは
「もっと殴ればよかった・・・・・・すみません。」
凄く辛そうな顔をしながら俺の腫れている足を見ている。
自分のせいじゃないのに謝るルイ・・・。
きっと腕から血が出てたり、足が腫れてたり・・・俺の身体に傷がついているのが辛いんだと思う・・・・・・。
分かるよ。ルイが考えてる事くらい。
俺だってルイが怪我したら辛いもん。
ルイが悲しかったら俺も悲しいし、ルイが楽しかったら俺も楽しい。
以心伝心。
歩けない俺はドレスを脱ぐのを手伝ってもらい、シャワールームまで運んでもらった。
「ありがとう。」
「いえ・・・・・・・・・」
そう言いながら黒燕尾のジャケットを脱ぎ、腕まくりを始めるルイ。
「・・・・・・・・・ルイ?」
「私が洗いますので、カイト様はそのままで。」
どうやら俺を洗ってくれるらしい。
嬉しいけど・・・・・・・・・あの・・・・・・恥ずかしいよね。うん。
「う、うれしいけどさ、あの・・・・・・」
「有無は聞きません。洗います。」
「・・・・・・・・・はい。」
キッパリと言われて口答えできませんでした。
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