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新学期
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学校につきクラス表を見ると
これまたおい先がやられるような展開で…
「今年も同じクラスか」
「陽ちゃん俺と同じで嬉しいでしょっ」
「嬉しいよまたハルと同じか」
「本当に思ってる?!なにその棒読み!」
「思ってるよ、ほら早く行こう」
そういって俺の前を歩き出す後ろ姿を見つめて、制服がにあってるな〜なんてぼんやり乙女ロードな思考に入っていたら
振り返った陽ちゃんがこちらに戻ってきた
「なにしてんだよハル置いてくぞ」
そう言って、笑いながら俺の手を握ると
ふよふよ猫っ毛の髪を揺らしながら歩き出す
「陽ちゃんやだもーっ!手なんてつないじゃって大胆ねっ」
なんて恥ずかしさゆえに少しどこかのいけないお店を連想させるようなカタコトなしゃべり方で誤魔化す事で精一杯だった
繋がれた手から緊張が伝わらないかドキドキして、バクバクと煩いこの心臓の音が聞こえないかって
笑って誤魔化すことで精一杯だ
「…きも」
だけど陽ちゃんは俺を見て短調な口調でそう一言だけ言うとまた前を向いて歩き出す
あいも変わらず冷たいな……
でもそういうところも好きなんだ
あと、陽ちゃんてほんとになんていうか
わかっててやってるのかそうじゃないのか
俺こんなんで陽ちゃん離れ出来んのかな?
なんて不安を募らせながら陽ちゃんの低い体温を手のひらに感じ引っ張られながらクラスまで歩いて行った
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