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バーベキュー_4
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きいちゃんからの萌え?やら、こんなところがいい?とかそんな話を沢山聞かされていると不意にきいちゃんの狙いが空想から実物の俺達へと向いた。
「気分悪くしたらごめんね…ぶっちゃけいうとさ!ハル君たちのグループはとっても美味しいよね!」
「俺達が?!」
「そう、君達が。だって、小日向君は何処にいても目立つ様な美貌でしょ?小日向君入学式で色んな人から噂されてたよ。先輩もわざわざ1年のクラスにやってくる程だしね」
「うっ…たっ確かに…」
「そこに、可愛い代表の楓磨君!もう完璧可愛い小動物じゃない?!あんなの受けに決まりよね〜いやでも…攻めもありだな…」
「きっ…きいちゃん?目が怖い…」
「ああ、ごめんごめん、それでースポーツ少年の龍くん!短髪でスポーツ万能な上に硬派だって大人気だし」
「そうなんだ?!それにね!龍は、中身も男前だよ!包容力にしても、何にしても無口だけどかなり人の事見てくれてる!」
「へーそうなんだ…そんな優しいお父さんな一面が…」
「ふふっそうなんだよ、陽ちゃんもお父さんみたいって言ってたなー」
「そうなのね〜で、最後にハルくん!ハル君てさハーフ?クオーター?」
「あっ…クオーター?かな?」
「やっぱり、ハル君は中性的!綺麗な顔してるって男の子に!まで騒がれてたよ〜これは貞操の危機だね〜」
なんて、きいはわざと男を強調するとケラケラと笑い出した
「俺が?!ないないないない」
「…自覚無し?」
「いや、それよりも俺自分の肌とか顔とか髪の色嫌いでさ…」
「クオーターぽいから?」
「うーんそれもあるけど何かと目立つってか、いい意味で目立つんじゃなくて奇異の目で見られるっていうの?だからかなー」
「あ〜…なるほどね、なんか昔あったんだ?」
「俺の目って茶色ってよりもっと色素薄いし、それに昔はもっと金色だったんだよね髪の毛。だから何かと気持ち悪いって言われててその度に陽ちゃんがそうゆうやつこてんぱんに追い払ってくれて…だから俺にとって陽ちゃんはほんとに大切なんだよね…えへへ」
「…そうなんだ……私はハル君のその目も髪も好きだけどね。きっと私だけじゃないよ!まあ人にはないものねだりといいますか、私だったら自慢しちゃうよ〜」
そう言って笑い飛ばしてくれるきいちゃんに少し俺は助けられる
話してて思ったけどきいちゃんみたいないい人と友達な愛未ちゃんは、きっと同じくらいいい子なんだろう
陽ちゃんだってずっと話し込んでるし
あああ!!ほら!また!モヤモヤしてる!どうしたんだ悠叶っクールな男になれ悠叶!
「…ハル君…百面相…」
「…おっと…俺としたことが」
「どうしたの急に口調が」
「クールな男になろうとして」
「そのままのハルくんのがいいよ…」
「…」
「要するに似合わない…てか気持ち悪…」
「そこまでいう?!」
「うん…」
なんて少しきいちゃんのバッサリとした性格に笑わされてあっという間にバーベキューは終わって片付けを始めていた。
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