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文化祭
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「…陽くん、俺と本当にキスしてみる?そしたら勘違いじゃなくて本当になっちゃうけど」
そう笑いながら聞いてくる銀城に陽は少し腹を立てた
「っ!そんなハルを悲しませる事できない!約束したからハル以外のやつとキスはしない!」
そう答える陽に銀城はぴくっと反応するとその動きを止めた
「ハル以外?…陽くん、岡田くんとはキスしてたってこと?」
そう聞かれた陽は返事をしなかったがハルとのキスを思い出して顔を赤らめてしまう
そんな陽を見て銀城は舌打ちをした
「……本当ムカつくよね。今すぐぶっ壊してやりてぇよ」
今までの飄々とした、口調とは全く違う荒々しい口調に陽はびっくりして顔を見上げた
「陽、お前俺と付き合えば?」
「…え、銀城…?」
「銀城じゃなくて勇人、俺の事勇人って呼べよ」
「……嫌だ」
陽はなんとなく、銀城のその言葉に否定の色を見せてしまった。
なんとなくだがこいつの言う通りになりたくない、そう思ったのだ。
「それも大好きな岡田のため?まさかとは思ってたけどお前らできてたんだな」
「…ちょ、やめろ銀城!」
「もう岡田とはやったわけ?つーかキスしといてやってねぇ訳がねぇよな」
そう聞く銀城は陽の体を触り出す
「お前には関係ないことだろ!」
「…そうだな、だけど周りはどうだろうな?お前らが付き合ってるって知ったら気持ち悪がるんじゃね?そしたら岡田も困るよな、もしかして別れたくなるかもな」
「っっ、ハルは…そんなことしない…」
「ふーん?でも少なくとも傷つくだろうなお前の大好きな岡田悠叶は」
そう耳元で言われた陽はひんやりと背筋を凍らせた
――もしバレたらハルが傷つくかもしれない。男二人が気持ち悪いって思われるかもしれない。そしたら優しいハルは…
そこまで考えて陽は初めて男同志の恋愛が世間から普通ではないかということを改めて思い知った
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