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告白。最終
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うわ、うわ、うわああ。
う、
「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」
う、うう、
「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」
やっちゃった、やってしまった
う、そだろ。なんで先生教えてくんなかったの!!
くっそ、穴があったら入りたいぃい…
「はやまるんじゃなかった…」
どこまで走ったか覚えてないけど、多分ここは使われてない実習棟だよな。
俺の学校は各階メインになってるのが学習棟、つまりは教室になってて、科学室やらの特別教室がある実習棟と2つ棟に分かれてる形になっている。
んで、ここは。
多分3年の図書室があるから2階の実習棟の奥の方だな。
うん、俺、走った割に結構近場で諦めたんだな。
確かにうちの学校は広いけど、
こんな近くで力尽きたのか…
あ、違う。いや、これはあれだよ、混乱ささるため、くうを、あんな全速力で逃げたんだ追いかけてきてもきっと4階まで行ったって思われ「ゆうっ!」
あーあ…みつかった……
「ゆう、あ、のさ。さっきの、本当…?」
あつい
顔があつい
目があつい
体があつい
苦しい
心臓がうるさい
声が震える
泣きそう
全速力で走るんじゃなかった。
まだ落ち着いてない心臓が今の状況になってまたうるさくなる。
「はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜……」
小さく深呼吸をする。
落ち着け、俺、
中学の時も好きな子に告っただろ、
あの時と何がちがうんだ。
大丈夫。
落ち着いて。
少し決心がついた
その時
「ゆう。その場しのぎの嘘とかだったら、ごめん。勝手に俺勘違いして舞い上がってた、かも。」
「えっ、ちが」
「ゆうが男の俺のこと好きになるはずないよな。ごめん、勘違い乙だわ…まじで。」
そんな辛そうな顔しないで
苦しそう
くう
今、本当のこと言わないと
くうがどこか遠くに行って戻ってこない
そんな気がしてならなかった
けど、声が震えてうまく喋れない
視界がぼやけてきた。
目もあついからきっと涙が出てるんだ。
「く、……くう、ぁあ、っ、ふぅ〜〜……」
落ち着け
くうが俺の言葉を待ってる
苦しそうな顔をして
くうは俺のことを好きだってずっと言ってくれてたんだ
今度は俺の番だろ。
「ぉ、おれ…くうのことが……す、好き、なんだぁあぁ〜〜っ!」
「うそ、なんかじゃないっ!」
「くう、を見てると苦しくなるんだっ…でもっ、幸せな気分にもなれるからぁ」
「絶対に俺の気持ちは嘘なんかじゃないからっ」
わんわん泣いてキマらない告白だ
けど、それでもくうにちゃんと伝わるならなんだっていい。
俺のこの気持ちをきいてこうやって、微笑んで
「ありがとう」
って言ってくれてるんだ。
泣き止まない俺を抱きかかえくうが小さく呟いた
「俺も好き」
って言葉に赤くなりそうだったけどそんな余裕もなく間髪入れずにくうの顔が目の前にきて
優しい優しいキスをした。
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