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No.2/モブ男
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「おお!意外とオレの家に近い。一つ先の駅の近くにあんだぜ。」
「へえ。」
加賀が興味なさそうに相槌をうつ。ほんと、どうでも良さそう。
「おじゃまします。」
誰もいないみたいで返事はない。そのまま加賀家にあがり、二階の部屋へ案内された。
部屋の中は割と、キレイに片付けられている。漫画や雑誌の散らばるオレの部屋とは、大違いだ。これもモテの極意の一つか?
「なんか飲む?たぶん、炭酸があったと思うけど。」
「あ、いるいる。」
なるほど、客人はすかさずもてなす。これもモテの極意だろうな。
「ちょっと待ってろ。」
加賀が、下へ降りる。その間に、オレはふらふらと部屋の中を見ながら、エロ本やアダルトDVDを探す。やっぱモテ男の女の趣味が知りたい。
「何やってんの?」
ベッドの下を覗き込んでたら、加賀の呆れた声がかかった。
ゆっくり、体をおこす。
「へへへ、ごめん。エロ本とか探してた。」
「……。」
バカを見る目。いーよ、気にしねえから。
「ほら、ジュースでも飲め。」
加賀が、部屋の真ん中にあるテーブルの上に炭酸の入ったコップを置く。
オレはテーブルの前にてきとうに腰を下ろした。
「なあ。どうやったら、女の子と付き合えんの?」
炭酸を飲みながら聞く。
「彼女が欲しいのか?今、いねーの?」
「そう!もう高3なのに、ずっとできねえの。」
「ふうん。それで、モテたい訳か。」
加賀が、なんか考えている。ならさ、と口を開いた。
「取って置きのモテテク教えてやるよ。」
やった!まじか!
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