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No.11/モブ男
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「加賀、お待たせ!」
台所に買い置きしてあったスナック菓子と、炭酸を掴んで自分の部屋へ運んでる途中でコップを忘れた事に気付いて、また戻って取ってきた。
楓と紅葉のコップも用意してる、完璧じゃねオレ。これで、モテに一歩近づいた。
「おい、桜井!お前の弟やべえぞ!」
「うん。」
楓と紅葉はM学園で副会長してるから、やべえくらい頭がいい。そんなの知ってるっつーの。
テーブルにジュースと菓子を置いて、弟に挟まれた加賀の向かい側に座る。
「兄ちゃん、ありがとう。」
「兄ちゃん、あいしてる。」
紅葉が身を乗り出し、オレの顔を引き寄せて口にちゅうしてくる。舌が入ってきて、絡まってくる。ジュースと菓子を持ってきた事、めちゃくちゃ感謝されてるらしい。
「…はぁっ、…んっ、」
紅葉が離れた合間で呼吸すると、入れ替わりですぐ楓の舌が絡んでくるから苦しい。
「桜井から離れろ!」
なんでか、加賀が怒ってる。カルシウム不足か?炭酸より、牛乳のがよかったかなー。
「兄ちゃん、今日は3人で寝よう。」
「ここ、綺麗に片付いてるしさ。」
2人からの感謝のちゅうがやっと終わった、なんか長かった。
「おー。川の字な!じゃあ、オレは左端!」
「ちょ、桜井!」
「駄目。兄ちゃんは真ん中。」
「僕達に挟まれないと、ヤり辛いでしょ。バランス的に。」
「おー、了解。」
「だまされるな!ヤるのは川の字だけじゃないぞ!」
なんのこっちゃ、加賀…。
「兄ちゃん、そういえばモテの極意って何?」
「どんな事すんの?」
「んー、まだモテテクを覚えようとしてる段階だからなー。そこから、進んでねえの。」
「へえ。」
「へえ。」
2人が頷く。
「じゃあ、今夜は僕達が覚えるの手伝ってあげる。」
「復習しないと、いつまでも覚えらんないでしょ。」
あ、そっか復習な。さすが、楓と紅葉。頭いーな。
「桜井、モテテク覚えんのは俺と2人の時だけにしろ。」
加賀が、オレの手を握り真剣に言ってくる。なんでこんな必死なのか、謎すぎる…。
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