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No.15/モブ男
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「真琴…。」
俺に向かって、唇が近づく。軽く、ふにっと触れてすぐ離れた。顔を覗き込んでくる。
うわ!ヤダこれ!京平ってたまにじっと見てくるけど…なんかダメだわ。ムズムズする。
スマホを離して、両手で顔を隠した。
「もう一回させて。」
京平が、なんか甘い空気で言ってくるけど、もう、…もうなんだよ!てゆーか、イヤだって思ってねえ自分にびっくりしてるし。
あ、昨日は、なんかこんな甘い感じで髪を撫でられたんだった…。
「うん。」
両手の間から京平を見た。うわあ…。真っ赤になってる。
やめてくれ、そんな顔されたらオレの心臓がどうにかなる。このドキドキの音、京平にも聞こえてんじゃねーの。
京平がオレの手を退けて、ほっぺを包んで唇にゆっくりとキスした。…けど、そのまま舌が入ってきて口の中を動き回り、吸われる。
「ふっ…はっ…、」
ぼうってしてきた頭の中で、楓と紅葉がたまにしてくるちゅうと一緒だって思った。
でも、あの2人は家族だから、別にどうって事なくてこんな変な気持ちにならなかった。
なんか…ヤバイ。京平のシャツをぐっと掴んだ。
「はぁ…。」
やっと解放されて、ほっとして息を吐いた。あのまま続けられたら、心臓がパンッてなる。
「なあ…、もっと触れていいか。」
京平の声が色っぽい。なんだか、このムードって…。オレって今、もしかして…くどかれてんの?
うおう!ダメだ、これ!
「…京平っ、…やめてくれ。恥ずかしいわ!」
「何で?なにが恥ずかしいんだよ。」
そんな声…耳元で言うな…。耳から、ぞわりと腰にしびれが走る。
いつの間にか、京平の体が上にあって、腕の中に閉じ込められてる。シャツの上から、体の形を確かめるように撫でられた。ぞくぞくって震えが走る。
そういや、昨日も、一昨日も、セックスした…そん時と何が変わったんだ。なんで、急にこんなにドキドキするようになったんだろ。
「なあ、どんなふうに恥ずかしいわけ。」
オレを見る目が、なんてゆうか、熱っぽい。なんか、…ダメだ、
「だって…体が変になる、」
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