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No.18/モブ男
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京平の服を借りた。ただのTシャツとスウェットなのに、オシャレなデザインに見えるのは何でだ?しかも、昨日オレが貸した服だって、京平が着てるとカッコよく見えた。
京平の部屋で、2人してベッドに寄りかかって座ってる。隣の京平を見た…納得。体型はあんまし変わんないけど、顔が違うっつー大問題。
今だって、なんのデザインも付いてないシンプルなTシャツとジーンズ。なのに格好いいとかさー。
「何だ。じっと見て、」
「京平って、本当イケメンなんだなぁ。女の子にモテんの分かる。」
昨日迄はオレだってそうなりたかった。その為に、セックスだってした…まあバカにされてて、ダマされて…泣いたけど。
でも今は、女の子にモテたいってあんまし思ってねえんだよなぁ。
「はぁ…。別に女にモテなくてもいい。……好きな奴に、好きって言われてーよ。」
「え?ごめん、後半の言葉なんて言ったか聞こえなかった。もっかい、言ってくれ。」
「言わねえよ。聞こえないように、わざと小さく言ったんだからさ。」
「なんで?」
「秘密。」
京平がそう言って、オレを抱きしめた。なんか、どうしたんだろな。あんま元気ねえな。
「京平、具合悪いか?明日出かけんの止めようか?」
オレも、京平を抱きしめた。なんか、自然と抱きしめたいと思った。
もう少し、このままでいたいなー。京平の身体は、ピタリとオレの体にくっ付いてる。さっき一緒にシャワー浴びたから、同んなじ匂いになってる。
「やだよ、真琴とのせっかくのデートなんだから行くっつーの。それに、具合とか悪くないし。」
「え、デート?わははっ、…初デートだ。男同士でも、嬉しいもんなんだな。」
「…そっか。俺だけじゃなくて、真琴も嬉しいんだな。」
京平が、ぎゅっと腕に力を入れた。オレも、ぎゅっと抱きしめ返した。
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