アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
No.21/モブ男
-
ベッドに体を起こして座ってる京平が、背後から抱き込んだオレを覗き込む。京平が言うとおりに、膝を立てて足を開いて待つ。
「京平…やって、」
後ろから伸びた手の平が、オレのモノに絡む。裏筋を擦り上げくびれを撫でた。待ち望んでいたこの感じ…、
「んあっ、」
ちがった、もっと強烈!ガマンしてたからか、気持ちよすぎてダメだ!
「ああっ!」
身体が仰け反り、後ろ頭が京平の肩にくっ付いた。
「はあぁっ、…気持ちい。」
「そか。…なあ、そんな自分でするとこ見られたくなかった?」
京平がしゃべると、ちょうど耳に息がかかって、じんじんと腰のシビレが強くなってくる。
ただでさえ張り詰めていたオレのモノは、もう今にもイキそうになってる。だらだらと出始めた液で、京平の手が動く時に音がしてる。滑りもよくなって、すげえ気持ち良い。
「ん、…あぁ、だって、…恥ず…い。」
「ふうん。でも、お前セックスの最中に自分でシゴいてたぞ。」
イキたくてぼやける頭に、ちょっと遅れて衝撃の言葉が聞こえた。
「……え、」
はあ?ウソだろ!閉じてた目蓋を思わず開けて、付けてた頭を動かして京平を見た。
「…いつ?」
「初めてヤった時。」
なんか、よく覚えてねえけど、そんな気もしてきた。なんとなく、記憶のところどころで、イクときに触ってたような…。あ、たぶんやってる。
「うぁ…、お、覚えてねえ、」
とっさにウソをつく。恥ずかしすぎて、知らないふりしとく。
「そっか、やっぱ覚えてねえのか。残念。あれって、エロくて良かったけどな。まあ、いっか。」
京平の手が、ぬるつく出口を刺激する。エロくて良かったとか、そんなん言われてどきどきした。かあっと、体が火照って熱い。そのせいか一瞬忘れてた射精感が強烈になって、オレの脳ミソを乗っ取る。
もう、早く出したい!
「ぁあ、はあっ、…イクっ!」
「いいよ、出せ。」
京平が、オレの出したものを受け止めた。
「ほら、風呂行こう。」
京平は、オレだけイかせてからスウェットを履かせた。替えの服を持って、手を引いて連れて行こうとする。
「え、でも京平…。」
「いいから。」
でも、大丈夫なのか?なんか、京平のモノも立ってたけど…てっきり、挿れられると思ってた。
「明日、遊園地行くんだろ?だから、今日はもうしねえよ。痛くて動けなくなったら、楽しめねえだろ。」
なんか、なんか胸がきゅうってなった。2人だけのデートじゃなくなったのに、京平が優しい…。
「……京平、ありがと。」
「礼言われるような事じゃねーし。」
隣を歩く横顔が、ちょっと照れてる。それでも、羨ましいくらいカッコいい。ばくばく心臓がうるさい。なんで、オレの隣に居るのか…不思議だ。
なあ、好きって本気で言ってくれてんの?もし、ダマされてたらオレはどうしたらいい?
なんか、考えると怖くなった。これ以上、好きになりたくない…オレはバカだから勘違いしてそうで怖い。
せめて、友だちになれれば…。でも、友だちってセックスすんの?
「あ、」
あ、そっか!分かった!
思わず足が止まった。立ち止まるオレを置いて、風呂場へ向かう背中を見つめる。
「気づいてよかった、」
きっと京平の好きはオレの考えてるようなことじゃねえんだ。
大丈夫、もう勘違いなんかしない。オレは、京平のセフレの1人でじゅうぶんだ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
41 / 235