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No.21/モテ男
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あれ?気付いたら、隣の真琴が居ない。振り返ると、少し後ろで止まって廊下にポツンと立ってる。
「どうかしたか?」
ハッとした様に俺を見る。
「あ…ごめん。」
隣に追いついて、行こうと俺を促す。何か、違和感を感じて腕を掴んだ。
「真琴、」
「なに?」
俺の顔を不思議そうに見る。あれ?気の所為か。
「いや、何でもね。ちょっと勘違い。」
ベッドの横に引いた布団を見下ろす。真琴は布団を頭から被ってて顔が見えない。
一緒にベッドで寝る様に誘ったけど、狭いから嫌だと断られた。まあ、確かに男2人のセミダブルはちょっときついかもしんねーけど、寝れない程狭くもねえし。
もしかして、今日はもうヤらないって言ったの信用されてなかったりしてな。そんで、俺から逃げてるとか…。
「真琴、もう寝た?」
「……。」
返事は無えけど、たぶん起きてる。俺の声に反応して、布団がもぞもぞ動いたし。すでに寝てるなら真琴の布団に潜り込んで、抱き締めて寝ようと思ってたけど、誤解されて逃げ出されたらへこむ。
しょうがない諦めるか。嫌がる事は、あんましたくない。あ、自分で言ってて説得力無えな。とにかく気持ちは本当、そう思ってる。
「おやすみ。電気消すから、」
薄暗くしてた電気を完全に消す。真っ暗な室内に、徐々に目が慣れてきた。下の布団から、真琴の身じろぎする音。やっと、顔出したのかもな。
何だかなぁ。
一緒に風呂に入ってた時も、口数が少なかった。でもそれだけで、受け答えはちゃんとしてくれるし別に変な様子でもなかった。疲れてんのかも…思えば真琴は3日連続で俺とヤってる。初めてん時から、無茶させ過ぎたか…。
ん?考えれば、考える程…。
やばい、俺のイメージ最悪じゃね?
これはかなりマズイ…よし、明日は真琴が楽しめるように頑張るか。喜ぶ顔とか、笑顔が見たい。その為なら、あの双子が一緒っていうのも、かなり渋々だけど我慢してやる。
自分でもびっくりする程、真琴が好きになってる。いつも身体が満足すれば、それで充分だったし、誰かと本気で付き合うとか、無理だと思ってた。
真琴は、どうなんだろ。惚れっぽいって双子が言ってたな。もしかしたら、もう好きな女が出来てたりして。…笑えねぇ。かなり有り得る。
「はぁ…。」
真琴…ちょっとづつで良いから、明日は今日より俺を好きになれよ。
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