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No.41/モテ男
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一緒に教室に入って今日は隣の席に座る。
「真琴、今日の放課後空いてるか?」
双子の件を聞きたい。もし…もしもヤってるとしても怒らない。いや怒る資格は無い。嫉妬でグラグラしても今度は耐えてみせる!
そもそも俺だって真琴との始まりが騙してヤったっていう…しかも3日連続しっかり味わった。それについては本当悪かったと思ってる。
なんで真琴が俺を好きになってくれたのか……マジで分かんねえ。
「あ、ごめん。今日は紅葉が迎えに来るから…。」
「紅葉…なんで?」
「うんと昨日…ちょっと。」
言葉を濁らせる。ここでは言いにくい事なのか俺に言いにくい事なのか。
「…そっか、分かった。」
後で昼休みにでも人の少ない所で話そう。
…弁当に抹茶オレは微妙だと思うぞ原。いや、人の好みにケチ付けたら駄目だな。
「龍壱、この唐揚げとミニハンバーグ交換しようぜ。」
「おー、」
「能戸さん、サンドイッチ食べませんか?」
「ん。鳥海有難う。」
何でこうなった……。
「京平どうかしたか?」
「いや、別に。」
俺は2人で昼飯食べるつもりだったんだけどな。
真琴に昼飯を屋上で食べようと声掛けたのは10程前の事。あっという間に昨日アイスクリームショップグループのメンバーに集合かけられてるし。
「タコウィンナー食べる?」
箸で蛸の形した赤いウィンナーを持ち上げて真琴が笑う。バックには青空。ああ、この笑顔に俺は弱い。
返事の代わりにガブッと箸から奪う。
「わ、」
びっくりしてる。目がぐりぐりになってる。
「あははっ。」
口にタコウィンナー入れたまま笑ってしまった。真琴は少し赤くなってる…照れてんの?
もうかわいいから許す。
「……京平もなんかくれ。」
「いいけどコンビニの弁当だぞ。」
うちの母親は弁当を作らない。そして俺も作らない。コンビニの弁当を覗き込んで指を指す。
「これがいい!」
「ん、」
箸に挟んで薄い卵焼きを口の近くに運んでやる。みんないるし嫌がるかなと思ったけど素直に口を開ける。入れてやるともぐもぐと美味そうに食ってる。
「お前らって、」
原が俺たちをじっと見てる。あ、やべ。俺の顔は確実に緩んでた。慌てて引き締める。
「いつの間にそんなに仲良くなったんだ。真琴の一番の友達は俺なんだぞ!」
わざとらしくプンプンプンって口で言ってる。…かわいくない。
「はいはいそうだな。」
俺は友達じゃなくて恋人…希望。…そうなんだよなー、付き合ってんのかすら分かんねえ。その辺も話し合いたい。
よし、明日の放課後にリベンジだ。
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