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No.43/モブ男
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スマホのアルバムを開いて写真を見る。不意打ちで撮られた京平、オレと一緒に写ってる京平、キイチの隣りでアイス食べてる京平…色んな京平がいる。
何で思い付かなかったんだろ、写真撮ればいつでも見れるじゃねーか!
「カッコいい。」
へらって顔がにやける。
昼休みにトリカイと京平観察の話で盛り上がって写真を貰った。キイチに言われてもう観察は止めたって言ってたから残念だ。せっかく同志を見つけたのに。
「兄ちゃん、プリンもあったから持ってきたよ。」
言いながら楓がオレの部屋に入って来る。今は勉強の合間の休憩時間。オレはスマホの画面を閉じてテーブルの上に置いた。
「ありがとう楓。」
渡されたプリンを受け取る。英語の教科書の隣りにジュースのペットボトルと重ねたコップを置いてオレの横に座った。
「もしかしてプリン1個しかなかった?」
楓はプリンを持ってない。
「うん。でも兄ちゃんが食べなよ好きでしょ。」
「半分個しよ、」
「僕は一口でいいよ。ほら気にしないで食べなよ。」
楓が微笑む。楓もプリン好きなのに譲ってくれるとか優しい。
「ごめんな、」
いいんだよって言って頭を撫でられる。
蓋を剥がして楓にプリンを渡そうとしたら先に食べてって言われた。プリンとセットで持ってきてくれてた小さいスプーンですくって口に入れる。
「ふぉ、美味い!」
もう一口入れる。冷たくってぷるぷるしてる。この感触好きなんだよなぁ。口の中に留めて楽しむ。
「兄ちゃん、かわいい。」
笑顔で寄ってきて口に舌が入ってくる。いきなりでびっくりしてたら、飲み込んでなかったプリンが持っていかれた。
「っあ、」
プリンを取って離れた口から舌が少し出て自分の唇を舐める。やっぱり紅葉と同じ形だなって思う。
「ん、美味しい。」
「楓、ちゃんと食べた方が美味しいぞ。」
プリンを差し出す。だってオレの口の中のって温くなってるしさ、やっぱり冷たい方が美味しいだろ。
「もういいよ。今のが一番美味しいから。」
よく分かんないけど頷く。全部食べてって言われるままに空にして容器をテーブルに置いたら、
「兄ちゃん、」
声と一緒に耳に息がかかる。
「っ、」
思わず縮こまってしまう。楓がどうしたのってまた耳元で聞いてくる。ゾクゾクして逃げるように体を反らしたらそのまま倒された。
「かわいい、」
耳を舐める舌。耳朶を口に含まれた。なんかちゅうちゅう吸われてる。
「ぁ、や…楓やめてくれ、」
身体を捩って逃げようとしたけどのしかかられてる。耳に意識を持っていかれてる間に手の平がTシャツを捲って肌を滑ってる。脇の近くをさわさわと撫でられてまた身を捩った。
「あ…、」
耳の穴に舌が入り込んできた、同時に乳首の先を何度も刺激される。身体全体の熱がじわじわと上がって意識が浮きあがり下半身に痺れが走った。
「ああっ、」
「紅葉の言った通りなんだね、」
スウェットをずらされる、モノをボクサーパンツの上から形をなぞるように撫でられた。
「もう立ってる。」
そう言ってキスしてくる。口の中を動く舌…もう挨拶って思えないんだけど。オレはダメな兄ちゃんだ。そう思うと悲しくなる。
「どうしたの?そんな顔して、」
心配する声に首を振った。
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