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No.43/モテ男
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「真琴昨日さ…昼休みに鳥海と一緒に居ただろ。あれ何してたんだ。」
「えっ!えっと…なんだろ何してたかな…もう覚えてねえよ。」
ヘタクソか!
…何だその下手くそな芝居。目が泳いでるし慌てて両手をブンブン振ってる…。
「ふうん…そっか。」
後で鳥海に聞こう。
「あ京平、先生来た。」
「おー。」
俺は真琴の方を向いてた椅子を元に戻した。真琴は机から教科書とノートを出して準備してる。俺を観察してたあの日は全然授業聞いてなかったけど…本当はノートも取るし宿題もやってくるし案外真面目なんだよなぁ。
数学の教師が黒板の前に立つ。
あー今から数学とか怠いな。昼休み真琴とどっかで2人きりになれねえかな…。
俺の禁欲生活は高校に入ってから初めてとも言える程長く続いてる。先週の土曜からだろ…今日は金曜…1週間って長えよ!
はぁ…。
溜め息吐いたらスマホが震えた。ちらっと確認するとまたセフレ。今日は5件目。
はぁ…。
もうさ女とヤっとくか?…いやいやどうすっかなあ。ぐらつく俺の下半身問題。
「真琴、昼休み2人になれないか。」
あと1限で昼休みって時に声を掛けた。
「え…と、龍壱とか一緒じゃダメなのか?」
「出来れば2人で、」
2人って言っただろ!念を込めて見る。頷け!頷け!…真琴がちょっと怯む。
「う……うん。いいけど。」
よしっ!何とか無理矢理だけど頷かせた。困った顔してるけど気付かない振りする。
「じゃあ空き教室行こう。絶対2人だからな。」
「…うん。」
真琴が弁当を持ってコロッケを食べてる。俺は相変わらずコンビニで買ったサンドウィッチを食べながら隣で動く口を見詰める。
空き教室の壁に凭れて2人で並んで座ってる。
唇が油で少し光ってる、コロッケの後にご飯を口にして次はプチトマトを挟み辛そうにしながら箸で運ぶ。
赤いトマトを咥える口元、唇が閉じて咀嚼し始める。ああ、キスしてえな。
「京平どうしたんだ。サンドウィッチ美味くねえの?」
「あーいや美味いけど。」
今、本当に喰いてえのってお前だよ。
「食欲ねえの?」
「バリバリ有る。」
特に下半身問題的な。
「うーん、これ食べるか?」
「うん。」
差し出されたミートボールをスルーして真琴の唇にキスをした。
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