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No.49/モブ男
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オレが体調を崩して寝てた日曜日から楓と紅葉からの口へのちゅうが無くなった、それとセックスも。京平ともずっとキスとかしてない。
あの日、昼近くに起きたオレはみんなから誰と付き合うかは自由にしていいんだって説明された、女の子でもいいって。突然の事でよく分からなかったけど、いきなり性的な行為からは解放された。
だけどさ…。
早いもんで気が付けば明日から5月、もう直ぐゴールデンウィーク。
今、オレの部屋でみんなで一緒に勉強してる。今日は紅葉が勉強を教える当番の日だ。そして京平とキイチとトリカイとオレ、いつものメンバー。
これも、あの日曜日の後からずっと続いてる。
「渉、そこ間違えてる。」
「あーこの式じゃ駄目だったか…。ごめん紅葉教えて!」
トリカイと紅葉は凄く仲良くなった。楓ともよく話してる、同級生だし気が合うのかもな。
「能戸、蛍光ペン貸してくれ。」
「筆入れの中のやつ適当に使って。」
頷いて、隣のキイチの筆入れからペンを抜いてる。京平は結構几帳面だ、蛍光ペンとかで色分けしたりとかするのも上手い。集中するまでは時間がかかるけど集中力はスゴイ…その時の真剣な顔がカッコいい。
ちょっと考え込んでる表情も好きだ…向い側の京平をこっそり見てヘラって緩む顔を下を向いて隠す。
勉強中の密かな息抜き、オレは今もずっと観察を続けてる。
あ、まずい…見過ぎた。どきどきしてきた…。
「兄ちゃん何処か分からないの。手が止まってる、」
「あ、ううん。ごめんちょっと息抜きしてた。」
慌てて問題の続きに取り掛かる。あー早く静まれ、…最近のオレはちょっとヤバイ。問題を解く事に集中してこの身体の変調を忘れるようにする。
「…そう。分からなかったら言ってね。」
隣に座ってる紅葉が優しく言う。気のせいかな、チラッと京平を見た気がした。
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