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No.60/モテ男
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随分と積極的な発言。真琴の目蓋が開いて俺を見た。熱っぽく潤んだ瞳。誘うような半開きの濡れた唇。このエロさはなんだよ…。
「真琴、」
太腿の裏側を抑えると、しっとりと手の平にくっ付く肌。望み通りに腰を動かす。久し振りの真琴の中は温かい、相変わらず絡みつく様に俺のモノを締め付ける。
「ぁ…はぁ…、あっ、あっ、」
声が甘くなってきた。脇の近くを撫でれば、以前よりも敏感にびくつく。
「あっ、あんっ、…あんっ、」
奥をぐりぐり突くと真琴が喘ぐ。
「ああっ、……奥熱い。…もっとして、」
そんな事言われたら俺の身体も熱くなる。でも…反対に頭は冷えた。動きを止めてモノを抜く、そんな気分じゃない。
「双子にもそんな事言ってたわけ?」
自分でも驚く程冷めた声。
「えっ…なに、」
突然の事にぼんやり俺を見る。まだ快感の中に居る真琴。
「あークソ。腹立つ、」
勘繰りたくねぇけど考えてしまう。頭ん中は真琴が前より敏感になったのは目隠しとか拘束プレイの所為だろとか、他にも変なプレイされてたんじゃないのかとか…。
俺の知らない真琴、双子だけが知ってる真琴、変わってしまった敏感な身体に嫉妬する気持ち。
真琴が一瞬目を見開く。何を言われたのかやっと理解して悲しげに目を伏せた。…また眉根が寄る、今度のは本当に泣くのを堪える表情。
「…言ってねえよ…京平にしか…言わない。」
ああ、やっちまった。ついモヤモヤして意地悪な事を言ってしまった。嫉妬して挙げ句の果てに怪我させて泣かせた時の事が頭をよぎる。
「……。」
直ぐに返事が出来ずにいると、真琴の目頭に涙が浮かぶ。
「ぅ…ごめん…も、言わない…ごめんなさい。だから…嫌いにならないでくれ。」
苦しそうに吐き出す声、震える身体。本当に俺はバカだ。
「違う、言っていいんだ。…ごめん、双子に嫉妬した。物分かりよく気にしてねえ振りして本当はずっとモヤモヤしてた。俺の事を好きなくせに何で双子ともヤるのかって、」
「京平…オレは…、」
不安そうな声。何かを恐れて、涙を湛えた瞳が不安定に揺れる。
「でもな、別れる気はねーから。むしろ隠してた本音を言えて良かったわ。すっきりした。」
これは本当。俺は真琴が心底好きだ。勉強出来るくせにバカなところも、強い憧れの所為で家族に自分の気持ちを言えない臆病なところも。
「お前の謎な思考回路も、全部ひっくるめて好きだ。」
「…ホントに…嫌いになってないのか?」
まだ不安そうに瞳が揺れる。
「本当に双子の事が原因で別れたりしねえよ、それじゃ奴らの思う壺だろ。それに俺は、お前に好きになってもらった事の方が不思議なくらいだし。」
本当にこの幸運を手放す気はない。
「ありがとな、京平。」
やっと真琴の声から不安が消えた。濡れた目尻を舐め取る。
「涙の味、」
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