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No.70/モテ男
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シャワーを浴びて着替えた後に、傷用のクリームを手にして嫌がる真琴を捕まえた。
「ほら塗っとかねえと痛いんだろ。」
「塗んなくていいって!」
「じっとしてこれ持ってろ。」
壁に追い詰めて、捲り上げたTシャツを真琴の両手で押さえさせる。少し赤くなってふっくらした乳首。恥ずかしいのか頬が赤くなって背けてる顔、おー…エロい眺め。
チューブから出した白いクリームを指の腹に出してそっと乳首に乗せる。
「ん、」
「あ、染みたか、ごめん。」
くるりと丸く撫で塗り込む。
「う、…っ、」
ピクリと身体が揺らぐ。顔を見ると目を閉じて何かに耐えてる。
「痛えの?感じてんの?どっちだよ、」
目を開けてバッと俺を見る。お、うるうるしてる。
「ゔゔ、…痛痒い。」
「あーどっちもか。でも反対も塗るからもう少し耐えろよ、」
「も、いい。自分でする。」
やだね。こんな楽しい事を止める気はねえよ。
「絆創膏も貼るから服を放すなよ。」
もう片方もそっと薬を乗せてくるりと撫でる。
「っや、」
ぎゅっと閉じた目蓋。ふるふるしてる身体。何かムラっとする。いかん、
「ちょっと深呼吸でもしてみろ、」
「…うん、」
素直にスー、ハーと息を吸って吐いてる。落ち着いたところで手早く絆創膏を貼ってやる。
「お終い、」
「…ありがと。」
Tシャツを真琴が下ろして恥ずかしそうに礼を言う。
「うん。」
壁にもたれてる身体を抱き締める。キスをすると真琴の腕がそろそろと背中に回ってきた。きゅっと身体を確かめる様に引き寄せる。前より少し痩せたな…。
「ちゃんと飯食ってんの。痩せただろ。」
「んー。痩せたか?分かんねえ、体重とか計らねえし。」
「俺と会ってない時は勉強ばっかしてんだろ。会ってる時だってやってるし。」
「うん。あ、塾でK大学でも大丈夫って言われたんだ、」
げ。
「えっ、凄いなお前…、」
マジかやべえ。
「えへへっ。だからもっと頑張って成績維持しねえと…あの塾に夏休み後も通う事になったし。京平は家庭教師はどうだ?」
「あーうん。松田さんは優秀だとは思うけど…、」
問題は俺がさほど頑張ってねえ事だ。夏期講習での真琴の成績次第ではとっととK大学とか目指すの止めさせて、ランク下げた大学にしようと説得するつもりだった。
「そっか。さすが現役K大生。オレたちも受かるといいな…。」
少し不安の滲む声。真琴は体重落としてまで必死で勉強してる。その決意の固さは俺の説得では揺るがないだろうな。双子でも駄目だった。
「なあK大学にもし受からなかったら…どうすんの、」
「そしたら大学は諦める。働く、」
「はあっ?嘘だろ…、」
けろっと言いやがった。ちょっと待て。
「何で高卒で就職とか難しいだろ。」
「んー去年までバイトしてたところで、もしもの時は雇ってくれるってこの前言われたから、」
「何の仕事だよ、しかも辞めたのに…連絡あんの?」
「レストランのホールスタッフしてたけど…何店舗かあるから人手が足りねーみたい。店長が良い人で、もし正社員で働くなら秘書的な仕事で住み込み歓迎とか言ってたな。」
「ちょっと待て。何かそれは嫌な予感がする。」
住み込みって何だ!しかも辞めたバイトに電話して秘書とか…ねえよ。
「なんか独身だし忙しいから一緒にいてほしいって。」
「おいっ!ちょ、その店長からの電話はもう出るな!」
危ねえ!油断出来ねえ。こいつは無自覚に男を落とす。
「ん、なんで?」
「ほらそんな逃げ道作ったら受験勉強に必死にならねえだろ。」
「あ、そっか。うん。」
真琴は何の疑いもせずに大真面目に頷いた。
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