アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
No.89/モテ男
-
真琴がギョッとしてる。
「あー、ごめん。冷たかったか。」
「…ううん。それは大丈夫、」
「なら、進めていいな。」
うん?って顔。今迄の経緯で、疑問に感じるところなんて何もなかったろ。ラブホの風呂場のマットならローションでそういうプレイ。だろ?
「わ、わ、わ、」
ぬるぬるの身体を探る。よし、いい感じだな。真琴が、あっとか、うっとか言いながら身を捩る。久し振りだし、丁寧に身体をあっためてやんねえと、
「あっ、や、」
敏感に真琴のモノが反応してる。立ち始めてるのを掴んで俺のモノと一緒に2本まとめて握ると、薄い皮同士がにゅるっと滑り、気持ちいい。何度か擦るだけで互いに硬度が出て来た。
「はぁっ、気持ちい…力、抜ける…。」
本当に力の入ってない真琴の小声。つられて顔を見ると、
「うわ…エロ、」
上気した頬、開いた赤い唇が短く息を吐く。少し伏せられた目蓋の間から、焦点の定まらない潤んだ瞳がこっちを見てる。
左手で頬に触れると熱い。ああ、しまった。ローションが付いてるのに触ってしまったな…、
「まあ、いいか。後できれいにしてやる。」
「なに、京平、」
ぼんやりとした甘い声に誘われ唇を啄む。うん、いい。この感触は止められなくなる。舌でなぞり、歯列を割って入ると中にある舌とぶつかった。絡め、吸う。
「ぁ…ん、」
右手をまた動かし始める。根元を互いに擦り付け、完全に硬くなったモノを放す。
膨れた玉を揉んで、穴まで続く柔肌を何度も撫でる。
「はぁ…ぁ…ダメ…、そこ…」
唇を解放すると、途端に弱々しく言って首を振る。
「駄目じゃねえだろ、気持ちいいんだろ、」
収縮している穴に指を入れながら、穴の中にたっぷりローションを追加する。ぬるりと滑って、いつもより大量のローションのお陰で簡単に2本入った。中を探る…あ、ここだな。
「ぁあっ、」
グッと押した瞬間に跳ねる身体。マットの上で滑る尻を押さえ込み、穴を広げ終わると指を抜く。右脚を俺の肩に乗せ、ズブズブと突っ込んだ。抵抗なく奥へ進む。
「ぁ、…は…」
力を抜こうと息を吐いてるのが、抑え込んだ手の平に伝わる。行き止まりで身を屈め、少し横向いてる真琴の頭に近付き耳朶を舐めた。
「んんっ、」
唇を噛んで声を殺す横顔。いい、堪らない。
「声出せ、」
耳に囁く、ふうっと息をかけた、
「あっ、やめっ、」
舌で耳の穴を侵す。
「きょ…へい、ダメっ、あん、」
唇を噛むのを止めたのを見て、腰を動かす。ギリギリまで引いて、グッと捻じ込む。簡単に奥に届く、真琴の表情も痛がってないのを確認し、太腿を抑え込んだ。ぬるつく手が食い込む、滑らかな肌と手の平の間でローションが広がる。
「ごめん…ちょっと、激しいかも。先に謝っとく、」
多分聞こえてねえかも、熱に浮かされた様な顔。俺の肩に置いてる手にも力が入ってない。
家のベッドじゃ、こんなにローションだだ流しでヤれねえし、この際楽しむ。
「ズブズブだな。」
嘘みたいに滑る。摩擦も抵抗も無い。俺の腰の動きで、中で温まったローションが押し出されて流れ、真琴の尻を伝い浮いた背中側へ流れていく。
「ああああ、」
泣いてる様な鳴き声。眉根が寄せられ、硬く閉ざされた目蓋が震える。最高に色っぽい。
「真琴、もっと鳴け。」
残っていた右脚も肩に乗せ、滑ってマットから落ちない様に肩を抑える。激しく揺れる身体、
「ああああ、あん、あん、あん、」
ほっとかれたモノが揺れ、無意識にか真琴の手が伸びる。もうそろそろか、イキそうになってる。いや、俺も。
「ああ、イク、」
「うん、」
真琴の身体が弛緩する。俺の身体も同時に吐き出し、弛緩した。あ、やべ。初のゴム無し&中出しをやらかしてしまった。直前で抜く筈だったのにな…。余裕なかったわ。
「真琴、ごめん。ちゃんと洗う、」
はあ、はあ、と荒く息を吐いてる真琴は、何の事か分かんないんだろうけど、うんと頷いた。体力の消耗が激しいのか、細い身体をぐったりと横たえてる。でも、何か、いつも以上にぐったりしてる。久し振りだからか?
「大丈夫か、」
「…うん、…びっくりした。このマットの上で、のぼせてんのを休ませろって事かと思ってた…。」
弱々しい声。のぼせてるのを、休ませる?
「……、」
おい、待て!
「はあっ⁉︎風呂でのぼせてたのか?」
確かに、真琴は長風呂しない。でも今日は泡風呂ではしゃいでて、結構長く浸かってた…。
「うん。でも、ちょっとだし大丈夫。」
「おい、そういう事は、こうなる前に早く言ってくれ。」
おいおいおい!呑気にマット&ローションで遊んでる場合じゃないだろーが、
「あの…ごめんな。ホントに、ちょっとクラッとしただけだから、」
申し訳なさそうに謝ってくる。きっとヤッてるうちに、のぼせてんのが余計悪化したんだろう。激しかったし。
「あー、もう。」
いや、俺が悪いな。もう少し気を付けねえと、うっかり酷い目に合わせてしまう。
「ごめんな、急いで洗ってベッドで休もう。」
ローションと精液で、どろどろになってる身体を助け起こす。
「京平、ありがとう。」
ふらついてるのを座らせたまま壁に凭れかけて、ボディソープの泡で全身を洗い、丁寧に中を掻き出す。うう、って呻いて耐えてる。ぬるいシャワーで勢い良く流すと浴室を出た。
「うっ、くすぐったい、」
バスタオルで水滴を拭うと、真琴が身動ぎして笑う。良かった、笑える余裕がある事にホッとして、目の前の身体を抱き締めた。
「馬鹿だな、本当は言い辛かっただけだろ?お前の事だから、初デートなのにとか、久し振りのセックスなのにとか、くだんねえ事で俺の気持ちを優先しようとしたんだろ。ちゃんと隠さずに言えよ、具合悪いのに無理させたって、後になって知る方がよっぽど辛いんだ。」
「そうだよな…ごめんなさい。」
しゅんとしてる。あー、伝わらない。このもどかしさ。
「謝らなくていい。別に怒ってねえよ。そうじゃなくて、真琴が好きで大切だから、心配になるんだ。逆の立場になって考えてみろ、俺が具合悪いのに無理してたらお前は嬉しいか?」
「あ…、」
泣きそうな顔でふるふると首を振ってるのを、慌てて両頬を手の平で押さえて止める。更にのぼせるぞ。
「嬉しくない。それはイヤだ。」
潤んだ瞳。ほんと、泣き虫だ。
「だろ?」
ようやく伝わった。ホッとして、額を重ねる。真琴は少し熱い。やべ、急がねえとな。バスタオルを腰に巻いて、真琴を支えてベッドへ向かった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
189 / 235