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遠い空が呼んでいる 3
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「こ……これは……その……」
東の純粋な視線に思わずたじろんでしまう。
奏のバカァ……
「穂影はえっちだから、夜までエッチが待ちきれなかったんだよなぁ。」
僕の耳元で奏が囁きながら手は僕の股間を揉みしだき始める。
「んっ……あっ……ふぁ……」
待ちわびた快感に頭がとろけそうになる。
必死に快楽を耐える僕の姿を東に見せつけるように奏は愛撫を続ける。
「そ、奏……?」
「見ろよ、東。穂影、こんなにエッチなこと期待しすぎてこんなんなってる。」
「んっ……そぉ……」
「ほ、穂影……大丈夫……?」
「だ、大丈夫……」
「ちょっと東に内緒で賭けやってな。それで、穂影は俺の言うことなんでも聞いてくれることになった。」
「え……?どーゆーこと?」
色々すっ飛んだ説明に、東はきょとんとした顔をする。
段々と話を進めていくうちに、状況が把握できたのか、東の顔はみるみる真っ赤になって行った。
「俺の知らない間にそんなエッチなことを……」
「んっ……奏……いい加減いじるのやめてっ……そろそろ金沢つくから……」
「そろそろイきそうの間違いだろ?」
何度も御見通しといったように笑いかけてくる、奏。
ホント……イきそうだから……てか、立てない……
そんなことをしているうちに、新幹線は金沢の駅へと到着した。
なんてタイミングの悪い……
どうしよう……と涙目で奏の事を見つめると、何かを察したように、僕の事を持ち上げてお姫様抱っこをする。
ちょっと!!!
奏?!こんな人前で何をしてるの!?
「無理すんな、歩きながらイくとか洒落にならないから。東、悪いけどトランク二つ運んで。」
「はいはーい。」
奏の指示に東がてきぱきと荷物をまとめ始める。
余りの二人の手際の良さに僕は何もできず、ただ茫然と見ていることしかしかできなかった。
抱えられたまま、奏の胸に頭をゆだねる。
とくん、とくんという奏の胸の鼓動が、何故だかとても愛おしく感じた。
「ちょっと早いけど、ホテルにチェックインするか。」
僕たちは金沢での予定を市内観光からホテルのチェックインに早速変更することになった。
前途多難な旅の始まりである。
そのままずっと、奏に抱えられたまま、新幹線を降り、駅のほど近くにあるホテルへと向かう。
僕たちの予約したホテルは、午後二時という早い時間からチェックインできる為、急な予定の変更も問題なかった。
ホテルのフロントの人の僕たち……というか、奏にお姫様だっこをされている視線が痛かったが、まぁ無理もない。
ここに来る間にもいろんな人に見られたもんなぁ……
何とかいろんな人の視線を耐えつつ、何とか僕たちは部屋までたどり着くと、奏は優しく僕をトリプルサイズのベットへと寝かせた。
三人用の部屋だけあって室内は広く、キッチンもついていて、値段の割にだいぶ綺麗な印象を受けた。
まぁ、ネット予約だったから安かったっていうのもあるんだけど……
「さて、お約束の罰ゲームタイムだな。」
僕は、さっきのお姫様抱っこでいろんな人の視線を浴びたことがすでに罰ゲームだと思ったが、これ以上余計なことを言うと奏の逆鱗に触れそうだったので止めておいた。
「そうだなぁ……取りあえず穂影のこれも処理しなきゃいけないし……」
奏はまた僕の勃ち上がったモノをなではじめる……
二時間以上快楽を待ちわびたそれは今にも破裂しそうなほど膨らんでいた。
「東に犯されるってのはどう?」
……は?
はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
まってまってまって!!!!!
僕は奏にヤられるのにも納得いってなのに東にもって……
いや……僕の心優しい東なら僕を犯すなんてことはしないはずだよね……?
期待を込めて東の表情を窺うと、東の顔はキラキラと輝いていた。
嘘……だろ……
「奏……いいの?」
なんでだぁぁぁぁぁぁ
なんでそんなに嬉しそうな顔してるの!?
え???
今まで見たことのない東の一面に僕は混乱を隠せない。
「いいぜ、だって、なんでもいうことを聞く約束だもんな。東が嫌なら無理してやることは無いけど……」
「シたい!俺……穂影と…シたい…」
マジか……
「ふふ……かわいく鳴けよ、穂影。」
にやりと笑う奏の笑顔は僕には悪魔の微笑みに見えた。
「穂影…優しくするから……」
東が僕にまたがり唇にキスを落とす。
まだ慣れない拙いキスだけど、火照った体には十分な刺激だった。
ええぃ。こうなればとことんだ……
毒を食らわば皿まで。
とことん東を気持ちよくしてやろう……
僕は東の首に手を回し、しっかりと抑える。
激しく東と舌を絡ませて、東を快楽に導く。
「ん……っあっ……ふぁ……」
段々と東からも甘い声が漏れ始めてくる。
東の股間に膝を当てると、東のモノも少し勃ちあがりはじめていた。
「えへへ……東がっつきすぎ……」
「穂影もぉ……」
「あんな鬼畜野郎ほっといて、二人で気持ちよくなろ……?」
コトンと小首をかしげると、東は生唾を飲み込んだ。
女子を誘うテクニックがこんなところで役に立つとは……
「わかった。俺、穂影のこと、いっぱい、いっぱい気持ちよくするね。」
東は僕の首筋をきつく吸い、キスマークをつけると、満足そうな顔で笑った。
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