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恋愛初等部~何故か裸の僕と君~
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手首が締め付けられている感覚、何故か全身がスカスカするような…。
目を薄っすら開く。クリーム色の天井が目に写る。ここは…?
「!!」
はっとして起き上がる。が。
「いっっつ!」
何かが手首に食い込む。見ると拘束されており、白い謎の布はベッドの端に繋がれていた。
手首だけではない。僕は素っ裸でベッドに寝かされていて、膝を曲げられていて、こちらもまた足首を白い謎の布でベッドの端に繋がれていた。
「ちょ…なっ。」
改めて今の自分の姿を知り、恥ずかしくて絶句する。
手首の布がほどけないものかと引っ張るが、余計に食い込んで痛い。
いい加減、手首も赤くなってきた。もう諦めて、こうなった経緯を考えることにする。
「確か…えーっと…。あ、施錠当番で巡回していて…。それで…。」
ぶつぶつ言っていれば思い出すかもしれない。
「それで…保健室の前で…。」
「気絶しちゃったんだよ。」
「…え?」
明らか僕の声ではない声がする。何処かで聞いたことがあるような、この少し高めのクリアな男の子の声。
カーテンが開く。
「こんにちは、平松先生。あ、こんばんは…かなぁ。」
「煌輝…くん?」
そこに立っているのは、あの紅顔の美少年だった。
いたずらっぽく笑い、傍らには僕が先程まで着ていたスーツが綺麗にたたんで置いてあり、横には鍵があった。
「どうして…煌輝くんはこんな時間にこんなところにいるのですか…?」
「ん~…。」
子供らしい考え方で、彼は暫く黙っていた。そして、しっかりと僕を見据えるとこう言った。
「先生が欲しかったから、ですかねぇ。」
…。僕は心の中ではっきり言った。さっぱり意味が分からない!
「先生、分からないって顔してますね。」
そりゃ分かるはずもない。
唐突に気絶させられ、唐突に拘束され、身ぐるみを剥がされこんな目に遭遇しているのだから。
にこっと笑い、煌輝くんは僕が拘束されているベッドに近づく。
「いいよ、教えてあげる。」
突然敬語を崩し、艶めいた表情を見せる。
そして、自分の着ているブレザーを脱ぎ、ネクタイを外した。
「あの、何をしているのですか…?」
質問に気付き、手を止める。
「百聞は一見に如かずって言うでしょ。」
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