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Acht
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目を覚ました蓮は、背後自分を抱きしめる温もりに幸せのため息を漏らした。
ぼんやりした意識の中で、微かな記憶が徐々に湧き上がる。
そして窓から差し込む月光に照らされた自身の体を認め、身を跳ねさせた。
「ッ、うぅ」
何故ここにいる?
ここは、ルイス様の部屋のはず──
蓮は全身に走る痛みと気だるさに呻きながらもベッドから降りようとして失敗した。
「どこに行く? お仕置きだって言った」
再び抱き込まれ、降ってきた言葉に困惑した。
「か、飼い主様……お、れは……っ」
「……毒が抜けきっていない。もう少し寝たらいい」
「でも……! あっ」
許されるわけが無い。
あんなに憎んでいたルイスだが、一度認めてしまった今こそ憎むことなどできなかった。
ただ捨てられたくない。ルイスの中から蓮という存在が消えてしまうことこそが恐怖であり何者にも変え難い苦しみだ。
だがそんな蓮の心など知らず、ルイスは浮世離れした美貌を近づけるなり蓮のぽってりとした赤い唇に噛み付いた。
薄い皮膚に鋭い歯が突き刺さり、皮膚が破ける。
痛みと共に湧き上がる甘い刺激に蓮は思わずルイスの肩にすがり付いた。
「んっ……ぅ、あっ! やっ、飼い主さまぁ、っ、そこ、は!」
「黙って」
「っひ、ああ」
何度も弄られた胸の突起は、ルイスの微かな指の動きにも酷く反応を示す。
意地悪く乳頭に触れないもどかしい触り方に蓮は背を反らし声をあげた。
つぅ、とこぼれる唾液に混ざる血液が赤く光り扇情的だ。
ルイスの舌が赤の雫を追いかける。
そして咥内に潜り込んできた舌に、口蓋をなぶられ舌を甘噛みさせ、蓮はふるふると身を震わせ必死に射精を押しとどめた。
飼い主の許可なく達することは許されない。
その躾が、幾千もの棘よりも鋭い痛みを蓮に突きつける。
ルイスと蓮では身分の差があるのだということを。
彼らヴァンパイアは人間とは相容れない存在だということを、思い知らせるのだ。
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お知らせ
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お久しぶりです。久々の更新短くなってしまいました(T_T)
加筆修正をしたいが為に一度非公開にしたのですが書き始めた当初のように時間が取れず非公開にするとなかなか後回しになり書きたいことばかりメモに増えては追いつかない現状のため、再度更新し完結後にゆっくり直すことにしました。
これからも度々ルイスと蓮、その他登場キャラ達の話を書いていきたいと思っております。
また本編に書ききれなかったこぼれ話や、IFとして現代の彼等などと言ったオリジナルSSをこの先Twitterのプライベッターにあげる予定です。
ご興味のある方は「#ロッタラブ」とTwitterで検索して頂ければ嬉しいです(*^^*)
あじ@aji_homo9
2017/06/11更新再会
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