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暖かい感覚に包まれ蓮は重く重く沈むような感覚の意識から目を覚ました
「……っ」
目を覚ます蓮は体がヒリヒリと痛み声を上げる
「……起きたか?」
「…はい、後は…自分でやります」
「もう体は洗浄してある。後はその湯に浸かって疲れをとったらルイス様がお呼びだ、髪を乾かしたら部屋にいけ」
「はい、ありがとうございますフィン様」
フィンは蓮の返事を聞くと浴室から出ていった
蓮は暖かいお湯の中に浸かり、少しするとお風呂から上がった。
髪を乾かし新しく用意された服に身を通し支度をするとルイスの元へ向かう。
ルイスの部屋の前に着くと蓮は一呼吸置いて、大きく重いその扉をノックした。
「飼い主様…蓮です」
「入れ」
その返事を聞くと蓮は扉をギィ、と開ける
扉を開き中に入るとただただ広く
生活感のないその大きな部屋の真ん中に置いてあるソファにルイスは腰をかけていた
蓮はそんなルイスの姿に息をのむ
そこに座る男は浮世離れした印象を与えるほどに美しい美貌にスラリと長い手足、サラサラと風になびかれる黒髪、赤く真っ赤に透き通った目――夜の空に浮かぶ淡い光を放つ月に照らされキラキラとそこだけが輝いていた
蓮を飼っている男、ルイスは月を見ていたその瞳を蓮に向けると自分の元に来るよう誘う
蓮は言われた通りルイスの前に跪くと
おもむろに自分の首元を、さらけ出した
そして「御主人様…俺を食べてください」と告げたのだ
ルイスはその細く白い指先を蓮の首元に這わすと爪を立て撫であげる
鋭い爪に引っかかれた蓮の白い肌からは血がぷくぷくと溢れ滲み出した
ルイスは蓮を呼び膝の上に乗らせると
その血を舐めあげる
全て綺麗に舐めあげると
その酷く美しい赤色の瞳を細め蓮の首元に歯を立てた
「んっ…」
ルイスは蓮の体を抱きとめ深く深く血を吸い上げる
ぞく、ぞくと蓮は体の血を吸い上げられる喜びに震えていた
そう蓮を飼っているこの男ルイスは
人間ではなくヴァンパイアと呼ばれる種族だったのだ
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