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Eins_2
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騎士団の入団テストで蓮は一番幼いながらも
トップの成績をたたき出した
国の王は是非蓮をみたいといい
ある日国に呼びつけた。
蓮は少し緊張しながらも、王へ挨拶を交わした。
打ち解けた頃にあの長らくお世話になったウィルの愛弟子だと聞くと王はその瞳を大きく見開きそして悲しげに伏せたのを蓮は見逃さなかった。
それから数年蓮はゴミ溜めの人達の保護と引換に、その国の力になるべく騎士として国を守り続けた。
そんな日々が続くなか、
再び蓮は王に呼び出された。
城へ向かい王へ久しぶりの挨拶を交わすと
王は蓮に国の東側を統一する騎士団の団長になって欲しいと告げたのだ。
蓮は有り余るその言葉に深く感謝をし、
務めを果たすことを王に約束した。
そうして若くして団長を担い蓮はしっかりとウィルの背中を追いかけ逞しく成長していく
そんな慎ましく凛とした空気を持つ蓮に心を奪われ惹かれるものは多くおり
幾度となく蓮は気持ちを告げられたが
誰とも付き合うことをしなかった。
理由はただ一つ、ウィルを探し出す事のみが今の蓮の生きる理由になっていたからだ。
そしてある日、城で部隊長達との会議に呼ばれた後、蓮はその土地の酒場で噂に因んだ不思議な話を聞く。
「選ばれた騎士は、この世の者とは思えないほど綺麗な美貌を持った人間の性奴隷にされる。強く逞しく強靭な肉体と精神を持つ美しいものばかりを飼う頭のおかしい国がある。それがその噂の本当の顔だ」
その酒場で酔い潰れた白髪の親父が話していたのを蓮は黙って聞いていた。
――そんな国があるとするなら…あの日王がウィルの話をしたとき動揺したことに何か関係があんのか…?
蓮はアルコールが入りふわふわとした足取りで家路につきながら、体とは違いハッキリとした意識の中頭を悩ませていた。
するとさっきまでの夜の静けさを裂くように、何やら嫌な気配を感じ取り蓮は気を張り巡らせた。
辺りを見回し再び前を向くと蓮の行く手を阻むように黒いマントを被った数人の影が待ち構えている。
「……なんだァ?」
蓮は普通とは違う気味の悪い気配を放つその集団に、注意をしながらも圧されるところかその鋭い視線で威嚇をした
どう動くのか、相手のを動きを探ろうと蓮が息を飲むその瞬間
遠くにいた筈のマントを被った影の中心にいた奴が瞬きする間もなく目の前に現れたのだ
「?!」
人とは思えないその動きの早さに蓮は驚くよりも早く体は動き、後ろへ下がると相手との距離をとった
「ふふふっ驚かせてすみませン〜!こんばんワ、迎えに来ましたヨ蓮様」
ケタケタと不気味な声で笑い挨拶をする男は、蓮の視線が追いつかないスピードで蓮の首を叩き意識を飛ばさせた。
「…っく…そ」
「…………さあ、また新たな可愛い奴隷を僕達の手で育てまショ?」
気味悪さを放つ男はケタケタと特徴的な声色と話し方でそう呟くなり蓮を抱きあげその暗闇へと消えていったのだった
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