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Funf_6
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水面に大きな波紋ができる
月の光に照らされた2人の抱き合う影を掻き消すようにして
蓮はもう何度目かも分からない絶頂に
泣き叫び頭を振り乱す
中にはルイスに出された白濁液がぐるぐると駆け巡りルイスのペニスが抽挿を繰り返す度にグチュグチュと音を鳴らせては蓮のアナルからドロドロと溢れ出していた
もう長い間交わっていたせいで精液なのか淫液なのか混ざりあったものが泡立ち蓮のアナルを白く汚している
「あーーー……んっ…あっあっ…ああっん」
イキ狂ったお陰で蓮の喉は枯れて、
ただただ揺さぶりに合わせて体を震わせていた
ルイスが再び蓮の中に白濁液を吐き出した時また蓮も同時に絶頂を迎える
数度打ち付け全てを吐き出すとルイスは蓮の中から自身を抜き出した
ぐちゅり
そんな淫靡な音を立ててルイスのものが出ていくと長い間咥え混んでいた蓮の小さな蕾はパックリと開いたままだらしなくルイスの精液を溢れさせる
「…飼い主…さま…」
「蓮」
「…あり…がと…ごさい…まひた…」
蓮は掠れゆく意識の中で全身を痙攣させながら必死に言葉を紡ぎ抱いてもらったことに礼をいった
ルイスはそんな消え入りそうな声を聞き、蓮の震え赤く染まり涙に濡れた瞳にキスをすると今迄必死になってしがみついていた蓮の体から一気に力が抜け後ろに倒れいく
ルイスは意識を手放した蓮の背中を抱え込み
赤く染まり惚けている蓮の寝顔を見つめた
――ありがとうございました
玩具のようにただ自分の欲情をぶつけただけのようなセックスにお礼を言ってきた蓮
他のものと違い欲ばかりを移した瞳ではなくしっかりと世界を見据えている蓮の強い眼差し
それなのに激しく自分を求めてきている蓮を見るとルイスは何だか胸がつっかえ、心がざわついて仕方が無い
どうして欲しい、ああして欲しいと求めることもせずただ触れてください…その一言だけを強請りここまで力尽きるまで汚され穢されてもその瞳はまっすぐにルイスだけを見つめていた
汚れもない透き通る瞳で
だからなのか、ルイスは蓮を抱きたくなかった
汚したくなかったのだ
蓮のような人間が世界を変えて行ける
荒れ狂う時代の流れをいつも断ち切るのはこう言った目を持った人間ばかりだったとルイスは遠い記憶の中、昔思ったことを思い出した
(………だから蓮…お前は俺の元に留まったらいけないよ)
口にすることもなく言葉にする事もやめてルイスは心の中に飲み込むと、意識がない蓮に優しくキスを落とす
(………月のせいなのだろうか…今はただお前を優しく抱きしめたくて仕方が無い)
ルイスの心に初めてと言っても過言ではないなにか新しい気持ちが渦巻きその慣れない感情というものに振り回される事を恐れもうそれ以上何かを考えようとする頭を打ち消した
◇◇◇◇◇
「フィン」
「ルイス様…?!蓮?!」
「………お風呂に入れてやってほしい」
フィンは慌てて駆け寄るとルイスの腕から蓮を引き取る
腕の中の蓮は冷たく人形のように綺麗な顔をして眠っており、フィンは一体何事なのかとルイスを見上げた
「……………」
「…ルイス様、お話は後で伺います…先に冷えている蓮をお風呂に連れていきますので…」
「…お願い…俺は部屋に戻るから」
ルイスはそう一言だけ残すとフィンの部屋を出ていった
フィンは腕の中でぐったりとして目を覚まさない蓮を見つめてギュッと力強く抱きしめる。
細くてまだ成人の歳になっていない蓮の体は薄く簡単に折れてしまいそうでいて儚い
しかし蓮はそんなイメージを覆すほどに芯のあるまっすぐな人間だった
だからフィンは何かと蓮が心配だったのだ
そしてそれと同じくルイスも…
フィンは一人、これから先蓮が何かしらルイスを変えていくきっかけになるんだろうとぼんやりと思いながら蓮をしっかりと抱きしめて歩き出した
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