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「ほぉ、彼がΩかね」
「はい、…じゃあ契約ってことで良いんだね?」
「勿論です、これから宜しくお願いしますね」
俺は笑顔で答えた。
立派な腹でだるそうに髭をいじっている男、たぶん社長格の人だと思う人と細長い体の硬派そうな眼鏡の男、秘書的な人に書類とペンを渡され、サインする。
「じゃ今日の夜からだな?」
「はい」
「頼むぞΩ2068、奉仕に期待するよ」
「…」
この時にはもうなにも言う気にならなかった。ただ黙って頭だけ下げた。
これから安定した報酬と安全な生活をもらえる。
その代わり、体を売る。発情期が来たら子供を身に宿し産む。これが契約だ。
名前なんて契約と同時に存在を消され、今日からΩ2068として生きることとなる。
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