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room5
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どうしても口が開かなくて
どうしようか考えてる時、
郁也は困った顔で微笑んだ。
「そんな、悩まなくていいんですよ?
気を遣わなくても大丈夫です。
私はあなたの執事だったんですから。」
何で、過去形なんだよ…………
なんなんだよ
「……んで」
「巽様。?」
目にはどんどん涙が溢れる。
恥ずかしいけど、もうそんなの
どうでもいい。
「なんで過去形なんだよ!!!
俺は何も言ってない…だろぉ…っ!!!」
もう、やけくそだ。
郁也に気持ちをぶつけるんだ。
「巽さ…
「俺は‼︎…反抗的なこと…したのかもしれないけどっ…郁也が…ひくっ…嫌いとかじゃなくて…だから…なに…いったらいい……か」
もう自分でも何を言ってるの分からない。
「巽様。」
郁也の優しい声
いきなり、腕を引っ張られ
郁也に抱き締められた。
ギュ…………
あ…
おひさまの匂い…
郁也の…匂い。
安心してしまうんだ。
「ぁ………ぅ、…いくや………」
「なんですか?」
涙を溢れながら郁也の胸に、心に言う。
「…お、ねがい…
やめないで…ぅっ……ただ………っ
いる、だけで…………いい、から…」
体温が上がる。
涙が止まらない。
離れたくない。
もう、好きなんだよ。郁也
今は、いるだけでいいから。
どこにもいかないで…………
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