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過去⑤
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それからして、
第二執事の松井が世話をしてくれた。
でも俺は信用を失ってしまった。
郁也は約束してくれたのに
裏切ったんだ。
『巽坊ちゃん、
今日は本郷家が集まるそうです。』
「ふーん…俺は出ないから」
『それはいけません。困ります。』
「何でお前に言われなきゃいけねーの?
俺の好きにさせろよ」
『……ですが……っ……分かりました。』
反抗的になって、笑顔も少なくなって
学校にもあまりいかなくなってしまった。
俺は毎日、毎日
郁也のことが忘れられない。
帰ってくるかもしれないって
期待だってしてしまう。
俺はこれから、どうしらたらいいんだ。
部屋で一人、静かに泣いた。
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