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過去⑧
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。
俺は何故かそこで倒れた。
原因は寝不足・ストレスだったそうだ。
郁也がやっと
帰ってきてくれたから
ほっと安心してしまって
急な睡魔に襲われた。
「……………。」
目を覚ますと
俺は部屋のベッドの上にいた。
そして
見たことのある顔が、目の前にいた。
「………なに、してた……今まで」
「……………っ、…」
郁也は困った顔をして何も言えずにいた。
「…いえないなら………いい。」
「…ありがとう…ございます…。」
今、郁也と話せてるのがどこか嬉しくて
それまでの不安がたくさん出てきたのか
涙が溢れていた。
「……おれ………こわかったんだから。
郁也が……………いない……の……っ…」
郁也は、本当に反省していた。
俺に頭を下げた。ずっと
「巽様………っ、すみません。もう、私は
いなくならないと、誓います………。」
郁也が俺の手を強く握った。
その手は、優しくあたたかい。
今、郁也がここにいるんだ………。
「……ぃ……くや…」
その手を離さず、
涙を流しながらまた深い眠りについた。
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