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唯一のひとり
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'' 敵 ''
本郷家を潰そうとしていた悪い組織。
そこに、郁也はいた。
俺たちを殺そうとしていた唯一のひとり。
「本当…….なのか?」
「はい…でも今は違います。それは本当です」
「うん、分かってるよ。」
「私たちの組織のボス。
その人の命令で本郷家を狙いました。
私は反抗などできませんでした…」
「うん……」
そのまま郁也は続ける。
「しかし、ボスも殺され、
他の人たちも殺されました。
作戦は…失敗でした。
でも私一人だけ生き残っていたんです。」
たとえ悪い組織だったとしても
自分以外の仲間が殺されるところを
みてしまうなんて、どれだけ辛いことか…
郁也はひとり………頑張ったんだな。
「私はもう終わりだと手を上げました。
すると正彦さんがおっしゃったんです。
'' 君が唯一の生き残りだ、
よほど君は強いのだろう?
この本郷家と産まれる息子を死ぬ気で守ると誓うなら、お前は殺さない。'' と。」
そ、そんなの…………っ
「も…もしも、あの時誓わなかったら?」
「とっくに撃たれて死んでいましたね」
''生きる ''か'' 死ぬ ''かの
選択されるなんて…
どれだけ怖かったんだろうか…。
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