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薬のおかげで紫陽さんは丸一日眠り続けていた
夜中心配になって、何度も様子を見に行ってしまった
きっと、ずっと眠れなかったのだろう
眠っていれば痛みは感じないはず
だから今日も起こさないように朝食を作り、洸と二人で食べて紫陽さんの様子を見に行った
「よく眠ってるけど・・・・寝過ぎ?」
でも、呼吸は乱れていないし熱もない
きっと、そのうち起きるよね
今日は昨日の残りの洗濯をしようかな
「あれ・・・?」
洸は出掛けたのかな?
今週はみんなオフだから仕事ではないはずだし
もしかしてスタジオかな?
一応スタジオを確認してみたけど洸はいなかった
「やっぱり出掛けたのかな?大丈夫かな・・・・」
でも、オフまで連絡して居場所を確認するのもね
携帯を見つめ、ポケットに入れて部屋に戻った
今日はいい天気だし洗濯日和だ
シーツも洗濯しちゃおうかな
その後、紫陽さんの好きなリゾットを作って起きたら無理矢理でも食べさせないとね
腕まくりをして洗濯機に向かい、まずはシーツの洗濯を始めた
「どうしよう・・・・・」
帽子を深くかぶったまま、ビルの隙間に入り座り込んでいた
何となく東京見物がしたくて電車に乗ったまではよかった
だけど、その後めちゃくちゃいろんな人に追いかけられて迷子になった
すごく驚いた
追いかけられると逃げたくなるのが人間の本質なのかも知れないなんて考えてしまった
そして改めて、Dahlia人気を知った
人気があるのは僕以外のメンバーだと思い込んでいたのに何で?
溜息をつきながら一生ここから出れないんじゃないかなんて考えてしまった
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