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八つ当たり?
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腰が・・・・痛い
と言うか、体中が痛い
結局、あのまま朝まで寝かせてもらえなかった
ホントに・・・・誰のせい??
「おはよー!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「楓?」
そう、全ては葵から始まったんだ
「葵」
「何だよ」
「・・・・・・・のばーかばーか!!」
「はいっ???」
「葵のせい!」
「あの、意味がわかりません」
「・・・・・・・・・・葵の髪はライヴが終わってもそのままね」
「ちょ!!」
でも、似合ってるから何となく悔しい
「あはは・・・・俺はいいと思う」
「イオ~~!」
しかも幸せそうだし
そして冴達がやって来た
「どうした、また喧嘩か?」
「違う」
「じゃ、どうし・・・・・・・たんだその髪??」
明らかに今気付いた感じだし
「いや、俺の事はスルーしてくれ」
「うはっ!葵の髪きれいーー!」
「湊まで・・・・・」
「ね?すごく似合ってるよね、冴」
「そうだけど、何かあったのか?」
「いや・・・・・単なるミスだ」
「そうか・・・・しかしものすごいイメチェンだな」
「・・・・・・・・・・はぁ」
「でも、いい感じだし涼しげだ」
「・・・・・・・・冬は寒いけどね」
何となく悔しいから言ってみた
「楓?お前やつれてるな」
「気のせい」
「そうか?」
「もういいから練習するよ!」
みんな葵の髪に触りながら笑っていた
「・・・・・・・・・・・・クスッ」
でも、そのおかげで俺の中から不安は消えたんだから八つ当たりはおかしいよね
「・・・・・・・・・・・・む」
でも、やっぱり何となく悔しい
「・・・・・・・・・・・・・ん~」
だけど和海とは前以上に愛情が深まったのも事実
「・・・・・・・・・・・・くっ」
だけど・・・・・・・
「ねね、冴・・・・楓が変だよ」
「あいつは元からだ」
「そうだけど」
相変わらず俺を何だと思ってるんだろう
と言うか、最近こいつ多すぎ
多分お菓子かな?みんなお菓子好きだし
その前に冴に見つかるとプリンが食べられなくなるかも
隠さなければいけない
「さ、冴~!ミシミシいってるよぉーー!」
「これ以上壊されたら堪らないな・・・・楓、その手を机から・・・・・・は、離すな!!絶対にだ!!!」
「えっ、冴??」
「いいからそのままだ!葵」
「何だよ」
「後は任せた、俺は今日体調が悪いから帰る」
「は?ちょちょ!!」
嫌いなモノってどうしてすぐ目に付いてしまうんだろうね
でも、俺も今日は正直辛いかも
「ったく、何だよ冴の奴・・・・でも大丈夫かな」
「さぁ」
「さぁって・・・・お前何をしたんだ?」
「何も」
「何も?」
「うん・・・・何もしてないけど、害虫駆除はしたかも」
嘘ではない
「いやぁーーー!!」
「うわっ!!」
あっ・・・華と湊まで
「それかよ・・・・・」
「・・・・・・・・・どうする?」
「待て!そのまま机を倉庫まで運んで手を100回洗え!」
「めんどくさい」
「とにかく運べ!」
「重い」
「嘘言わない!!」
「はぁ・・・・」
仕方ないな
華と湊は部屋から逃げてしまったし
「行って来る」
「絶対手を離すなよ」
「倉庫でも?」
「そこはいい」
「わかった」
仕方なく机を抱えて倉庫に向かい、そのまま手を洗ってスタジオに戻った
「何回洗った」
「100回」
「嘘言え!」
「・・・・・・・・・・・」
「行って来い!」
「平気だし」
「あのなぁ・・・・・」
神経質すぎだし
「あっ、和海さん」
和海・・・・・?
今日来る予定はなかったはずだけど
「楓、どうしましたか?」
「和海、葵がいじめる」
「おまっ!」
ついでに濡れた手を和海のスーツで拭いてみた
「楓、手はハンカチで拭きましょうね」
そう言いながら綺麗なハンカチで手を拭きながら葵に尋ねた
「それで、何があったのですか?」
「和海さんからも言って下さいよー!楓が素手でまた」
「また?」
「ほら、最近みんなゴミとか捨てなかったりとか・・・・まぁ、出てもおかしくないなーとは・・・・・えっ?」
「!!!」
「あ、あの・・・・そこまで、和海さん?・・・・・えっ?」
ひどい・・・・
手を振り払ってスーツまで脱ぎ捨てるとか
「楓!こちらへ」
「もう洗った」
「駄目です!」
そして何度も思い切り手を洗われて消毒までされた
何となくヒリヒリするし臭い・・・・・・
「楓」
「ん?」
「スタジオに今すぐ業者を呼びますので今日の練習は中止です」
「うん」
「それから、お菓子は禁止です」
「それはどうかな・・・・ストレス堪るし糖分は必要だよ?」
「では、ゴミ箱の設置を増やして清掃業者をお願いします」
「わかった」
「やはりそれよりも、空きビルを買い取ってスタジオの引越しを」
「嫌」
「・・・・・・・・・・・・わかりました」
お菓子禁止令は出なかったけど、やたらとゴミ箱が増えたし冴の監視が厳しくなった
ゴミを捨て忘れたバンドは罰金とか言い出すし
「罰金、貯まったね」
「ああ、お前のおかげでな!!」
「ふふっ」
「ふふっ・・・じゃなくて、どうしてプリンの容器を捨てないんだ」
「勿体無い」
「・・・・・・・・・・・どこが?」
「何となく」
「次から罰金二倍だ」
「・・・・・・・・・・・・わかった」
こうしてみんなで行く旅行資金が俺だけで着実に貯まって行くような気がした
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