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楓さんをスタジオまで送ると、笑顔で言われた
(今日の心の仕事はおしまいね)
確かに大事な仕事は入っていないけど・・・・・
でも、今日はこのまま大人しく帰ったほうがよさそうだ
紅陽さんも気になるし、無事に戻れたかな?
そう言えば、連絡先も聞いていなかった
とにかく急いでマンションに戻ってみよう
「ただい・・・・・やっぱりまだ戻ってない」
玄関の靴を見て、すぐに気付いた
大丈夫かな・・・・・
一度社長に尋ねてみた方がいいかな
でも、忙しい人だから迷惑かも知れない
取りあえず、スーツから普段着に着替えしばらく待つ事にした
「8時・・・・」
やはり遅すぎる
気になって仕方がないのでやはり社長に連絡して紅陽さんの事を尋ねた
「・・・・・・・もしかして迷子?」
会社を出たのはもう2時間以上も前
どう考えても迷子しか考えられない
どうしよう
どこに向かえばいいんだろう
もし、タクシーなら迷子にはならないはず
と言う事は電車に乗ったに違いない
取りあえず駅に行ってみよう
駅からマンションまでは歩いて10分もかからない
道も1本道だからすれ違う事も無い
急いでマンションを出て、駅に向かって走った
どこで迷子になってるんだろう
でも、大人だし誰かに尋ねるかも知れないけど慣れない土地だから心配だ
「うわっ!!」
「いってぇ~~!!」
突然飛び出してきた人に思い切りぶつかって転んでしまった
めちゃくちゃ腕が痛いけど、謝らないと
「ごめんなさい」
「いたたたっ!!腕が折れたな」
「えっ?」
「いてぇーー!」
「おいっ!どうしてくれんだよっ!」
「そんな・・・・でも」
飛び出して来たのは明らかに・・・・・
「黙ってねぇーで何とか言えよ!ああん?」
「でも・・・・・」
「こいつは腕が折れて痛いって言ってんだよ!」
「そうそう!慰謝料払えし」
「そんな」
「ほら、見てみろ?こいつの腕」
「いでででっ!!」
確かに思い切りぶつかったけど、転んだのは僕の方なのに
「でも、僕だけが悪いって言うのは・・・・」
「はぁ??なんだおめぇ!!」
「いっ!!」
酔っ払いのチンピラは性質が悪い
痛いほうの腕を思い切り捻られながら、無我夢中で走っていた自分に苛立っていた
「払うんだよな?慰謝料」
「でも」
「コンビニなら24時間だから金・・・・用意しろよ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「俺が着いて行ってやるから行くぞ」
「払えないなら慰謝料が30万として1発1万で殴らせろよ」
「どうしてそうなるんですか?なら警察・・・いっ!!」
「うっせぇよ!!ここじゃなんだからこっちに来い」
「嫌です!」
「来い!」
どうしよう
何でみんな見て見ぬ振りなんだろう
巻き込まれたくないのはわかるけど、本当に冷たい人達ばかりで悲しくなってきた
でも、理不尽なお金は払いたくない
だけど、僕を護ってくれる人はもうどこにもいない
「おやおや、一人の人間に対して3人とは東京は怖いねぇ」
「あぁ??」
えっ・・・?
この声は・・・・・・・
「紅陽さん・・・・」
「心かい?」
「何だ、連れかよ!だったら話が早い、さっさと慰謝料払えって言えよ」
「慰謝料?」
「ああ、こいつがぶつかって来て腕が折れたんだよ」
「へぇ、腕が?」
「さっさとしろ!」
「どっちの腕だい?」
「右だよ右!!」
「こっちかい?」
「いででっ!!折れるだろっ・・・・あっ」
やはり嘘だったんだ
でも、相手は三人なのに
「おい兄ちゃん、こっちに来いや」
「ああ」
「紅陽さん、ダメです!」
「心配ないよ、すぐに戻る」
「でも」
すぐに戻るって・・・・・無理だよ
どうしよう
楓さんに・・・・ダメだ、今はスタジオだし迷惑になる
やはり警察?
どうしよう
警察を呼んでもしみんなに迷惑をかけてしまったら・・・・だけど
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