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「湊、この歌詞英語にしておいてくれ」
「オッケー!」
こういう時、帰国子女は助かる
それだけではないけど、湊の英語は完璧だしね
「ねぇ、冴」
「どうした?」
隣に腰掛け、肩にもたれながら言った
「あの・・・さ」
「ああ」
「どう思う?」
「心の事か?」
「うん」
「そうだな・・・・・他人なら一緒には暮らさないだろうけど・・・・うん」
「何?」
「いや、心も寂しかったのかなって」
「そうだけどさ」
「それに、紫陽のお兄さんだし・・・・・さ」
「だから何ではっきり言わないの?」
「上手くいえないと言うか、悪い言い方しか出来なくなりそうだし」
「でも、そんなつもりはないんでしょ?」
「当たり前だ」
「なら言ってよ」
「だから・・・・・兄弟って事はどこかが似ていると思うんだよな」
「そりゃーね」
「そういう事」
「何!わかんないよ」
「紅陽さんが心の寂しさを紛らわしてくれているのかもなって事だ」
「ん~」
「例えば、ふとした仕草とかさ・・・・紫陽さんに似ていたらどうしても重ねてしまうんじゃないか?」
「そうなのかな」
「恋愛感情はないにしても、傍にいたいと思うんじゃないかなって」
「でも、逆に辛くないかな」
「それはわからないな・・・・・でも心は一緒にいる事を選んだんだし」
「まぁね」
「それに、心は湊が思っているほど弱くは無いと思うぞ」
「だといいけど」
心は強い心を持っていると信じたい
「でも・・・・俺なら何も出来ないままこのソファーに座っているかもな」
「ん?」
「もし、湊が消えたらって話だ・・・・考えたくも無いけどきっと俺は何も出来なくなる」
「そんなの俺も同じだよ」
「そっか、じゃお互いいつまでも一緒にいないとな」
「だよだよ?」
愛する人が突然消える事など考えた事も無かった
でも、ものすごく辛いんだと思う
俺はそう言う所が弱いからな・・・・・
突然とか・・・・ね
「冴、暗い!」
「ごめん」
「でもあれだよ」
「ん?」
「いつかは人間は死ぬんだしさ、死ぬ事を考えないで今のこの幸せを大切にしようよ」
「そうだな」
「それと」
「ん?」
「新曲の歌詞の発音悪いよ?」
「えっ・・・・」
「もう少し頑張りましょう」
「・・・・・・・・はい」
何で英語の歌詞なんか入れてしまったんだろう
今更後悔しても仕方ないけど、湊にだめだしされるとはね
「もう寝る?」
「寝たい?」
「うん・・・・冴と一緒に」
「そうだな」
くそっ!!
なんでこんなに可愛いんだ!!!
まだ仕事が残ってるけどもう止めだ
今夜はこのまま一緒に眠ろう
寝かさないけど
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