アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
-
はぁ・・・気が重い
どうせ優勝してもプリンはもらえないしやってもつまらない
「ん?」
心が紫陽さんと何か話をしていた
「頑張るんだよ」
「はい、もし勝ったらみんなで旅行に行きたいです」
「旅行?」
「思い出に」
「・・・・・・ああ、そうだね、楽しみにしているよ」
「はい、頑張りますから」
「応援しているからね」
「はい」
旅行か・・・・・
心は紫陽を旅行に連れて行きたかったんだ
そっか・・・・・
「楓、始まるぞ」
「うん」
じゃ、頑張らないとね
・・・・・・・・と、心の中では思っていたけど
「楓、行ったぞ!」
「うん」
「・・・・・・えっ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・あれ」
痛くは無いけど、思い切り顔面にボールが
「もしかしてお前・・・・バレー初めて?」
「うん」
「まじかよ」
「でも頑張るから」
「だな」
そして・・・・・・
「・・・・・・・・もしかして俺って地味に狙われてる?」
「地味じゃなくて思い切りだ」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「僕がカバーしますから」
「うん」
確かに狙われてるような気がする
だって、ここにしかボールが来ないし
「楓っ!」
「・・・・・・・・・・あれ?」
「おいおい、すかしてるし」
「うん」
白夜め・・・・・
手加減とかしないし物凄いボールが飛んでくるし
「大丈夫か?」
「うん」
おかしいな・・・・・
「楓、来たぞ!」
「うん」
「えっ」
「ん?」
今度はボールを掴んでみた
「それは駄目だろ」
「そうなの?」
「ああ、掴むのは禁止だ」
「わかった」
腕でうけるのはいいのに掴んじゃいけないんだ
めんどくさいルールだね
「あの、僕がボールをあげますので楓さんがバックからスパイクするのはどうでしょう」
「大丈夫かな」
「楓さん、その位置からボールをむこうの・・・・」
「向こうの?」
「えと・・・・む、むこうにいる白夜さんに当ててください」
「オッケー」
そういう事なら簡単かも
「来るぞ!心」
「はい、楓さん!」
これをうてばいいのかな
「あっ・・・・・」
「まじかよ」
「おかしいね」
「あの、タイミングを合わせて」
「お前のジャンプ力はんぱねぇーな」
「ですね」
ボールより高く飛んではいけないんだ
何となくわかったかも
「来るぞ!」
「はいっ!楓さん」
「うん」
タイミングを見てジャンプして白夜に当てる・・・・・
「ぶっ!!」
「白夜っ、顔じゃなくて手で受け止めてよね!」
「無理言うなっ!」
「うはっ」
「すごい・・・・」
「これでいいの?」
「いいけど、もろ顔面直撃だな」
「大丈夫でしょうか」
「大丈夫だろ」
「あ、あの・・・今度は当てずに歌夜さんの足元を」
「わかった」
今度は足元・・・・
「来たぞ、心!」
「はい、楓さん!」
「うん」
今度は足元を狙う・・・・足元を・・・・
「ぴぎゃーー!」
「うはっ!」
「・・・・・・ボールが破裂しました」
「これでいいの?」
「え、ええ」
「か、神~~っ!こわいですぅ~~」
「しかし、ボールを破裂させるとかどんだけ馬鹿力なんだよ」
「あ、あはは・・・・」
でも、何となく楽しいかも
手も痛くないしね
そして・・・・・
「ひーーーん!まけましたぁぁ」
「やったな楓!」
「うん」
「勝ちましたね」
「あーーん!神との二人きりのおデートがぁぁ!」
「お前、そんな事を考えていたのかよ」
「当たり前でしょ!」
「ったく・・・負けてよかったよ」
「むぅ!白夜のあほーー!」
「うるさい!」
こうしてバンド対抗バレーボール大会が終わった
後半だけ楽しかったような気がする
「優勝はDahliaですね・・・おめでとうございます」
「ありがとう」
「では、商品はライオ・・・・」
「商品は旅行がいい」
「旅行ですか?」
「うん、スタッフさんも一緒にみんなで旅行に行きたい」
「みなさんもそれでよろしいですか?」
「楓さん・・・・」
「俺はいいぞ、湊もいいだろ?」
「うんうん」
「俺もいいけどイオの怪我が完治してからがいいな」
「わかりました、ではみなさんがオフの日に行く事にしましょう」
「うん、ありがとう和海」
「いえ、楓のおろおろした姿も見れましたし」
「・・・・・・・・・・・」
「だよな~、ボールを掴んだ時はマジで負けると思ったし」
「でも、よかったです」
「心、楽しい旅行にしたいね」
「楓さん・・・・はいっ!」
これでいいね
「結局、負けても商品がもらえるゲームだったな」
「うん、みんなが幸せならいいじゃない」
「だな~」
こうしてみんなで旅行に行く事になった
俺達のライヴが終わればみんなはオフだし、華の怪我も治ってるはず
「うへへへ、神とお風呂~」
「駄目だ!」
「いいのっ!白夜は部屋のお風呂にでも入れば?」
「お前・・・・」
「美肌効果のある温泉がいいな~」
「桜蘭はいつでも綺麗だよ」
「な、何言ってるんだよ」
「ホントだし」
「もう・・・・・」
「えびかにうにいくら・・・・・・」
「マキナは食欲だな」
「だってこういう時じゃないと食べられないし」
「まぁな」
「植物園とかあるかな」
「何だ圭、お前花が好きなのか?」
「はい、一度も行った事がないので」
「そっか、じゃ左衣さんと行けばいい」
「えっ・・・」
「そうですね、行きましょうか」
「えっ・・・・うん」
「春夜、食べ歩きとかしようぜ」
「そうだね、楽しみ」
「だな」
みんなそれぞれ会話が弾んでいた
「楓、お前」
「何?」
「心の為に?」
「俺は葵を温泉に突き落としたいだけ」
「なっ!」
「じゃ、今日はこれで解散にしよう・・・・みんな、今日はゆっくり休んでね」
「はいっ!神、おつかれさまでした!」
「歌夜、お疲れ様・・・・白夜、顔大丈夫?」
「ええ、本物のバレーボールだったら骨折してたかもですね」
「ごめんね」
「いえ、さすが楓さんといったところです」
「だよね~、さすが神ですぅ~」
「じゃ、帰ろうか」
「はいっ!」
こうして、バレーボール大会は幕を閉じた
商品は旅行
うん、楽しみだね
温泉プリン作れるかな?
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
34 / 473