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珍しく、撮影が早く終わった
今までこんな事はなかったはずなのに
「楓さん、体調でも・・・・・」
「ん?」
「いえ」
普通らしい
転んで頭でもぶつけたのかな
「心、楓はバスの中に置きっぱなしだったプリンが気になっていただけだよ」
「えっ?」
「だって、冴がバスの中に入れっぱだと溶けるって言うから」
「お前さ、今までツアー中何回プリンを買ってバスの中に放置した?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・むっ」
「気付くのが遅いんだよ」
成程
さすが冴さん
「楓もやれば出来る子だったんだな!」
「葵、お黙り!」
「だってそうだろ?2時間で終わるなんて奇跡だぞ」
「葵と冴は次のライヴ衣装はプリンがいいんだ・・・オッケー」
「待て!」
「そうだよ、冴ならまだしもなんで俺まで」
「おい、冴ならって何だ」
「いや、いつも半裸だし気にしないかなーと」
「するに決まってるだろ!!」
「あ、はい」
「もうやめたら?楓が嬉しそうに葵と冴が言い合いをしてるのを見ながらプリン食べてるけど」
「お前なぁ~!」
はぁ・・・・
いつもの風景だ
でも、ずっと変わらず仲がいいってすごい事なんだろうな
「葵、帽子あげる」
「えっ?」
「はい、どうぞ」
「おまっ!!」
「あははっ、めちゃ垂れてる~!」
湊さんは気にせず大笑いしてるし、華さんは離れて座ってしまった
「あのな・・・楓さん」
「何?」
「普通、プリンの容器は頭に被せないよな?」
「知らない」
「と言うか、何か垂れてるし」
「カラメル知らないの?」
「知ってます!!」
「この大きな容器の使い道がこんな所にあったなんて」
「ないから!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「な、何だよ」
「じゃ、華」
「・・・・・・・・・・えっ?」
「これ、葵の茶碗にどうぞ」
「えっ・・・・と」
「捨てろ!!」
もうバスの中はプリン禁止にしようかな
床までべたべたになってるし
葵さんは髪がカラメルだらけだし、楓さんの服にもついてるし
「はぁ、スタジオに着いたらシャワーだな」
「葵」
「何だよ」
「知らないとは思うけど」
「ん?」
「実は屋上にジャグジー出来た」
「何だってぇぇ!!!」
「ふふ・・・・内緒で作ってた」
「わかるかっ!!」
「だから最近上がうるさかったんだねー」
「湊、正解」
「だからみんなで入ろうよ」
「いいね~」
「でも、水着ないし」
「華、タオルならある」
「わかった」
いつの間にそんなものが?
僕も知らなかったけど・・・・・
「と言う事で、心はどうする?」
「僕はライヴの打ち合わせが」
「わかった」
「今度また誘って下さい」
結局、仲直りだからすごいよね
でも、楓さんに怒る人なんかいないと思うけど・・・・・怒ると怖いし大地が揺れそう
そうだ!もしかしたら、この時間なら紅陽さんはまだ会社にいるかも
今日は早目に誘って一緒にランチを食べよう
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