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東蓮という男
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みんながしぶしぶと席を移動していると東が後ろの席に着いた。
そのままの勢いで朝のSHRが終わり
1限目は東がきたのでLHRとなった
休み時間になると東の元へクラスメイトが集まり、みんな根掘り葉掘り東に質問していた。
そのままみんなと話してもらってよかったのになんでか話の矛先が自分になっていた
「なぁ。なんで朝比奈はずっと筆談なんだ?」
そんなストレートな疑問が飛んできて
ガタッ
僕は逃げ出すように教室を飛び出していた
そのままトイレにいって気分を落ち着かせる
さすがに授業をサボるわけにはいかないので5分前には教室に戻った
席に着くと東がいきなり謝ってきた
「朝比奈ごめん!俺なんも知らなくて、朝比奈のこと傷つけたよな・・・。
クラスの奴らに聞いたよ。喋れないんだってな」
それを聞いてすかさず返事する
「東君は悪くない。謝らないで!!
僕だって逃げ出してごめん。気分悪くしちゃったよね」
そういうと
「じゃあ俺もいう!謝るなよ朝比奈。これでおあいこな」
太陽みたいな笑顔で言われて沈みかかっていた心が浮上するのを実感した。
(この人は優しい人だな)
これが朝比奈遥が東蓮に抱いた最初の感情
「あ、それとな。俺このクラスにこれてよかったと思ってるんだぜ!
さっき朝比奈が出て行った後、あいつらいろいろ教えてくれたんだけどな・・・
『朝比奈はこのクラスに必要な存在だ。たとえ朝比奈が卒業まで一言も喋れなかったとしても
俺たちは朝比奈の仲間、朝比奈も俺たちの仲間だ!
だから朝比奈を泣かせるようなことはするなよ!』
っていったんだぜw
まあ、朝比奈には恥ずかしいから絶対いうなって言われてたけどいっかww」
まさかそんな風に思われてたとはしらなかった
教えてくれた東くんに感謝しなくちゃ
それろみんなにも!!
うれしさを抑え切れなくていつも持ってるスケッチブックではなく
黒板に「ありがとう」
それに気づいた瞬間、東がみんなに責められていたのはまた別の話・・・
【余談】
「あづまぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!お前言うなって言っただろ?!
何で言ってんだよ!」
必死になってクラスの代表が叫ぶ
「ごめんってば~!」
朝比奈うれしそうだからいいけどな♪
これから楽しくなりそうだなwkwk
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