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俺が居るから……side柊
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「……もしもし」
「あー、良かった。
やっと繋がったよ。
立花の自宅であってるか?」
「あってるか?」って、もう毎週のようにかけてるくせに今さら聞くか?
とか思いながら適当に返事した。
「そーですけど?」
「もうわかってると思うけど今回もテストの総合点がトップ3になってるぞ」
「あっ、そうですか。
じゃあ俺急いでるんで切りますね」
「あっ!ちょっ!待てってば」
チッ。
次はなんなんだよ……
しつこいんだよクソ教師が。
「なんですか?」
「あのさ、立花って田之上と仲良いだろ?」
「だからなんですか?」
「今回総合テストの順位が2位だったんだよ。
だから、
どうせ中崎は田之上を奴隷を選ぶつもりから
それならを取られる前に
お前が田之上を奴隷に選んでやった方がいいんじゃないか?
って、言いたかったんだ」
そっか。
いつもは透が美暁を奴隷にしてたもんな……
その度に美暁は泣きそうな顔で
「僕さ、透くん苦手なんだよね……
透くん、怖いし酷いし変態だし…
僕……どうすればいいかな?」
って言いながら、唇を噛み締めて溢れてくる涙を堪えていたな…
俺は受話器に向かって大きく怒鳴った
「俺が美暁を奴隷に選びます!
透にはソッチで説明しといて下さい!
それじゃっ!」
担任の返事も聞かず一方的に電話を切った。
時計を見るともう7時を10分を指していた。
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