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守る
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弓弦さんが僕の顔を見ていた。
僕は彼の顔を睨み付けた。
怒りで頭が割れそうだった。
「あなたは、勝手にすればいい」
弓弦さんは、僕の言い放った言葉の後、しばらく黙ってから、静かに問うた。
「何か、知っているのか?」
僕は逆にどきっとした。
僕の発言が、弓弦さんの禁忌に触れたらしい。
静けさが流れた。
「何を、守っているの?」
僕は、彼が真実を話すことをかたくなに拒むのは、何かを守っているからなのではないかと感じて尋ねた。
彼は、答えた。
「羽、君の羽」
「気味悪いこと言うなよ」
僕は、おびえて言った。
弓弦さんは、僕の後ろの宙を見ていた。
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