アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
僕は死んだ燕
-
歩いてきた弓弦さんが、少しはなれた所で立ち止まった。
「rondine」
僕の部屋のベランダの屋根には、つがいの燕が巣を作っているところだった。
毎日どこからか、藁と泥を運んできていた。
つがいの燕のどちらか片方か。
弓弦さんがまた僕の背後の何かを見ているのに気付き、僕はくるりと向きをかえ部屋に戻った。
彼は僕を見ていない。
僕は戯れに掻かれて死んだ燕!
非力な燕。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
42 / 82