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絶望
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何度もかけ直したが、一度も通じない。
次の日も通じない。
次の日も通じない。
僕は、狂ったように、何十回も、何百回も、かけ直した。
僕は訴える先が金子しか思いつかなかった。
「あの人に、電話が通じないんだ」
「回りくどいな。はっきり、やりたいって言えよ」
金子は嘲笑った。
金子は僕をいたぶりながら言った。
「おまえ、やっぱり我慢できなくなったんだな」
「違う」
「こんなになってて、どこが違うっていうんだよ」
閉め切った部屋は蒸し暑い。芯まで熱い。
「早く、やりたくて仕方なかったって、本当のこと言えよ」
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