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退屈しのぎ6
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そのまま手を引かれて、男の部屋に入る
「あーったまいて。」
備え付けの冷蔵庫から、水をかぶのみする姿はどこまでも男らしくて
羨ましい。
筋肉もあるし
少しだけ抱きしめられただけでも、鍛えてあるのがよくわかった。
俺を買うのは、大抵小柄な奴が多い。
自分より大きいのが好みじゃない奴
だから、こんな筋肉質な奴に抱かれたら
案外セックスも気持ちいいかも?
「ね、お兄さん。俺を買わない?」
上目遣いで、甘えたように言えばすぐに落ちる。
こいつ、さっきの光景見ても驚かなかったし多分同類なんだろ。
男は一瞬、間が空いて
なぜかクスクスと笑った
「いいよ。」
ほらな…
こういう奴ほど、溜まってんだよ
「じゃあ…」
脱ぎかけのシャツに自分で手をかける
「服着て。」
「へっ?」
肌蹴たシャツをちゃんと着せられ、ボタンを止められる
「あ、あっえ?ヤるんじゃないの?」
驚いてると、男はますます楽しそうに笑った
「俺、退屈してるんだ。退屈しのぎになってよ。」
な、なんだ、それ。
深く関係を築いてしまう事は、避けたい
川島みたいに面倒になるかもしれないから
それに、知らない奴についていくほど馬鹿じゃない
押し黙っていると、男はますます楽しそうに笑う
「なんで、笑う!?」
「そこはガード固いんだなって思ってさ。
良かった。少し安心したよ」
あ、安心?
何それ。まるで心配してたような言い方だ
「飯、奢ってやるよ」
変だ、変だ、こいつ変!!
頭をポンと優しく叩かれて
優しく微笑んで、俺を促す
「…飯、くらいなら」
変な…奴
こんな風に、普通じゃない出会いをした。
その日からきっと、俺は仁に惹かれてた。
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