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変な奴
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駅に向かって繁華街を歩く。
ここは飲み屋しかないから、今の時間はすっかりおとなしい
さっきから、栗橋は楽しそうにペラペラと話す。
自分が学生の時のこととか
部活で辛かったこととか
最近、話題のカフェとか
正直、どうでもいいんだけど
夜になってやったら、おさらばなんだし?
いざとなったら、寝かして金だけもらう?
「あんたって、一人でも楽しそうだよな」
「お?そうだな、よく言われる!」
豪快に笑って、嫌味も通じねー
「あ、レンタルショップ寄っていいか?」
「ご勝手に、どーぞ。」
冷たく言っても、栗橋は気にしもしない
CD屋に入れば、図体の大きい仁の体は棚にぶつかる
「おぉっ!また落とした」
「何してんだよ…」
狭い通路なんだから、気をつけろよ
落ちたCDを拾いながら言うと
仁は照れたように笑った
「ありがとう、春斗」
うっ…
感謝されるほどのこと、してないのに
なんか
調子狂う
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