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慣れない生活4
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仁の家の近くにある、橋のたもとでなんとなく疲れて座り込む。
「迷惑、かけてる…」
罪悪感で潰れそうだ
これなら、体を売ったほうが、楽で
苦しいのは俺だけで済むから、簡単だ。
仁に…言おうかな?
俺、やっぱり別の方法じゃ無理だったよって
仁、どう思うかな?
呆れて嫌われるかな。
「春斗っ!」
仁の声に体が震えた
橋の上から覗き込む仁は、そのまま階段を降りてくる。
俺の顔を見ると安心したように息を吐いて、隣に座り込んだ。
「お前が居ないって、みんなが心配してる」
「そう…」
髪を優しく撫でられる
慰めるような仕草に、なぜか反発心が浮かぶ
「聞いたよ。失敗しちゃったんだって?」
「人の気にしてる事言うなよ。嫌な奴」
「それも、そうだな。悪かった」
謝る仁にさらに腹がたつ
「なんで、仁は責めたり怒ったりしないの。本当は分かってるくせに」
俺が、性格悪くてしょーもないやつだって、分かってるくせに
「何を?」
しらばっくれて
腹がたつ
「俺が性格悪いって思ってるくせに、なんで責めないの?怒らないんだよ
優しくして、本当は蔑んでる癖に!」
「落ち着け」
仁は怒らない
怒らないけど、本当は怒ってる
さっきの客達だって、あんな風にいないところで文句を言うじゃないか
仁だって本当は俺なんかいらないって
迷惑だって思ってるくせに
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