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栗橋パーティー7by栗橋
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「おめでとう!優太、龍太!」
ケーキに、ご馳走が並んでいくと
双子の顔が輝き、そして…
「す、凄い!!誕生日にこんなに人がいる!
料理が多いっ!」
「変な所、感動するのな」
春斗まで顔を輝かせる。
「はるちゃん、みてー!おぼーし!」
「みてーみてー!」
双子は三角のとんがり帽子を被って
自慢げに春斗に報告する。
春斗は双子と目線をあわせる
「優も龍も、よく似合ってる。かっこいい」
「そうちゃんより、かっこいい?」
「だから、なんで俺をいじるっ!?」
奏太は、ケーキを切るのをやめて反論した
「奏太はオーラないからかしら?」
「確かに、栗橋家にしては弱そうだなっ!」
「母さんも、父さんも酷くね?」
「あ、もしかしたらー、私が優龍に奏太は隣の家の犬も怖がってたんだよー!ってヘタレエピソード言ったからかなぁ?」
「瀬奈ねぇ!あんたのせいかっ!」
このいつものやりとりに、春斗は笑ってる
少しずつでも、俺たちを信頼してくれてるよな?
良かった。
三角の帽子を、春斗の頭に乗せる
「な、なに?」
俺は家族全員と目を合わせて
「今日は優太と、龍太と、あと新しく増えた家族の為のパーティーだ!」
「えっ、お、俺?」
驚いた顔
「遅くなってごめんね」
「俺はお世話になってる身なのに」
「おいおいっ!男らしくねぇな!いいかっ、同じ屋根の下、時を共にすりゃ、それはもう家族なんだよっ」
「善太さん。」
春斗は俯いてしまう
「春斗、前を見ろ。お前の味方はこんだけいるんだからな」
俺を潤んだ瞳で見て
「うん……うん!!!」
細い肩が揺れる。
この子の心を救ってやりたい。
助けになりたい
「あり、がとう」
小さく感謝の言葉を聞いた。
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