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知られたくない5
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仁がぎゅうと抱きしめてくれる
暖かくて、優しい
嫌われて、ない?
話したのに、嫌いだと思ってないんだ。
そう思ったら、力がどんどん抜けていく
痛くて、汚くなった夜
朝起きて自分の体を見て、血と白いものが混じり合って垂れてて
手首の痣も、紫色した胸の突起も
汚い、汚い
こんなの嘘だ
こんなの夢だ。
そう思ったのに
その行為はほぼ毎日、行われて
それでも俺は性格が悪いから…
「毎日、毎日されてもっ、それが普通なんて思えなくて。だけど、父さんはどんどんおかしくなって…女の格好させたりして。
高校卒業したら、家から一歩も出さないって言われて、怖くてっ」
とくん、とくんと
仁の変わらない一定の心臓音が、心地いい。
落ち着く
「もう、どーせやられ放題だし、いいかなって思って…大学費用を貯めるために体を売ったんだ」
体がどうでもよくなれば、心もどうでもよくなって
人なんて、酷くて、汚いものだと
みんな、みんな同じだと
敵しかいないって、思った
仁に、会うまでは
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