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色仕掛け作戦
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『ゆりあー、男の人の肉体美?とか見ると〜ちょっと付き合ってもいいかなーって思う』
なるほど!
やっぱり体か…
あんまりそそられない手なんだけど
仁に振り向いてもらう為なら、しょうがない
「男を悩殺する方法っと…」
スマホで検索。
レースの下着…は無理。
あっ!これいいかも!
「彼、シャツ…!!!」
箪笥に走る。
何枚もかかったワイシャツの中から
仁のお気に入りを選ぶ
まだ仁は帰って来る時間じゃない
だけど、なんとなくあたりを見回す
「よ、よし…」
制服を脱ぎ、パンツ一丁になる
仁の大きなワイシャツに腕を通すと、すっぽりと入る
「あ、いい感じかな?」
鏡の前にたって確認をする。
ぶかぶかのワイシャツから、指先が覗いて、丈は太ももの中間くらい
胸元も大きく開いて
うむ、いい感じ!!
…
……
「…な、何してんだろ、俺」
我に返って、恥ずかしくなる
こんなことして、仁は本当に俺を好きになってくれるんだろうか。
こんなの、無意味なんじゃないか?
お前なんて誰も好きにならないよ。
頭の中で、自信のない自分が囁いた
「…そんな、こと、ない。好きになって貰うんだ。」
好きになってもらえるほど、自信はなくても
努力しないのとは、別だから
「これ、いつも仁が着てるんだよな」
仁の匂いがする。
袖を顔に当てると、匂いに包まれて
「仁の匂いだ…。仁、の…」
落ち着く、大好きな匂いで包まれると
安心する、満足して
全身から、仁の匂いがする
仁に
抱かれてるみたいに…
ぞくぞくと体を駆け抜ける衝動
「っう、た、たっちゃ…た」
逆に、悩殺されてどうすんだよ…
自分で自分に呆れた。
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